感性、繊細、せっくす、死
出逢った日、貴方にお願いした言葉が
八ヵ月と少しで現実になった
繊細で今にも首を括りそうな演出家が
私にくれたartの恩返しがしたかった
脚本家でも役者でもない自分は何もできない
彼は孤独だった
否定から始まる苦行の生
同じ匂いがした
作品からも、彼自身からも
私たちは
太宰と富栄であり死に場所を共有したがっていた
しかし玉川上水は干上がっていて
カルモチンはない
ベットの上で裸で抱き合い
自分の無力さを強固にした
何度、射精しても
何度、ピストンを繰り返しても
闇に溶けた喘