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【勝手な詩】 逆さ時計の下で

永遠の休暇には、時の針が溶けていく。
海辺で砂の城を築く子供たちも、
その城が波にさらわれる前には
既に大人へと成長してしまう。

空には逆さまの時計が浮かび、
カモメたちはその針を逆回りに飛ぶ。
太陽は決して沈まず、
星たちは昼間でも輝き続ける。

ここでは誰もが詩人で、
言葉は風に乗って遊び回る。
思い出は海に書かれ、
波が全てを消去するまでの、
ただ一瞬の物語。

永遠の休暇は、夢の中の夢、
目覚めない眠りの中で、
私たちは永遠に遊び続ける。

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