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【勝手な詩】 冷やし中華症候群

皿の中に広がる冷やし中華の宇宙、
六月の太陽が皿に沈むと、涼風が踊り出す。
キュウリは緑の彗星、
トマトは赤い惑星、
そして錦糸卵は黄金の光。

氷の細胞が割れて、
冷やし中華は夢の交響曲を奏でる。
まるで時空を超えた蜃気楼、
箸は魔法の杖となり、無限の旅路へ誘う。

だが、この宇宙には落とし穴もある。
麺が絡み合い、冷たい戦争を繰り広げる。
胡麻だれは銀河の川となり、
辛子は灼熱の星雲を形作る。

冷やし中華症候群、
その症状は幻覚と現実の狭間で揺れる。
一口ごとに記憶の断片が蘇る、
夏の夜、風鈴の音、汗の雫。

この詩は終わらない、
冷やし中華の旅もまた終わらない。
ただ、次の一口でまた新しい宇宙が生まれる。

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