酔いどれ詩人に憧れて
おちょこ一杯の
焼酎を
夜呑んで
酔いどれ詩人に憧れる
酒を
呑みすぎると
死ぬのが怖くなくなるから
おちょこ一杯で
止めておく
酔いどれ詩人に憧れて
詩を書き始めたから
読み捨てられる
ことを
運命と受け入れる
誰も待っていない原稿を書き
書き上げて
自分だけ悦にいる
タダで楽しめる
方法を見つけてしまった
机の前で
ああでもない
こうでもない
と
唸っている
それが
僕の仕合わせだ
自分ひとりの
閉じた世界を
歩いている
また
書いてしまった
そうなんだ
また
書いてしまうんだ
サポートしていただけたら、とてもありがたいです。