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【勝手な詩】 葡萄

一人で葡萄は食べたくない
なぜなら、葡萄は孤独を嫌うからだ
その紫の果実は、影の中で囁く声
「我々は一つの房に生まれ、共に消えたい」と

一粒一粒が手をつなぎ、冷たい光の下で震える
切り離された瞬間、甘さは悲しみに変わる
酸味は涙、種は溜息
それらは静かに語りかける、失われた時間の記憶を

誰かと共に食べれば、葡萄は歓びの詩を歌う
口の中で弾ける瞬間、笑い声が共鳴する
その時、孤独は影を潜め
葡萄は再び太陽の光を浴びて踊る

だが、一人では
その甘美な果肉は苦く、無言の悲しみとなる
だから私は、葡萄を分け合いたい
共に笑い、共に涙する誰かと
一人で葡萄は食べたくない。

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