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やっぱり銀が好き

将棋の駒で何が好きかというと、僕の場合は銀です。
守りにも攻めにも効果的に使えるような気がします。当たり前の理由なんですけど。

病気で入院していたときや、デイケアに通っていたときなどによく将棋を指していた。
形は美濃囲いか矢倉をよく組む。

飛車と角で攻め込もうとしても二枚では足りない。三枚目に僕は銀をよく使う。銀は斜め後ろに下がれるし、成ってもいいし成らなくてもいい。選択肢が増えるのは考えがいがある。そこに銀の特徴があると思う。特に腹銀を打てたら気持ちいい。詰みまで行ける予感が増す。

理想の勝ち方としては、シンプルに銀を伏線で置いておいて金で仕留める形なのだが相手あってのことだからなかなかうまくはいかない。
でも考えるのが面白いので、負けてもいい。僕は負けず嫌いだが、負けるのは仕方がない。
「負けました」
と言うのもいさぎよくていい。

また入院することがあったら、将棋の相手がほしい。将棋の駒のパチッ、パチッっていう音も癒しの効果があるんじゃないだろうか。大体、精神科の病棟には将棋盤と駒が置いてある。今はコロナウイルス対策でどうなっているか分からないけど。

どの駒が好きですか?

と訊いてみたい。相手が
「銀」
と答えたら、親近感とライバル心を僕は持つだろう。

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