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音符は”かな”

 ボールが目の前に飛んでくる。僕は言葉で「僕は今左手を出してボールに構える顔から三センチのところで捕まえる」そうすると考える速度が間に合わなくなって顔に当たったりする。
 逆に投げる時は「腕を前に出している。スナップ効かせなきゃいけない」ボールが違うところに飛んでいってしまう。
大江少年は混乱していた。

 人間は直感で考える場合がある。(ボールが飛んできたらパっと受ける)
感情的に考えて正い場合もある。(好きだと思ったことが正しい時もある)
視覚的なイメージ(タレントの顔)聴覚(音楽)
匂い(葉っぱの匂い)

言葉で考えると正確に考えることができる。

   (NHKドキュメンタリ 「書きながら考える」大江健三郎 より)

音符は音楽を正確に考えるための「かな」である。


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