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第0試合2戦目「当たり前」
やっと年の瀬を迎える事が出来た。今年は人類稀に見る大事件で多くの方が被害をこうむった。プロレス界も例外ではない。
コロナウイルスの蔓延に伴い3月から観客動員の自粛となり、大手団体でも集客できない状況となった。グッズの販売も現地収入となる為、そこでの収益も無くなる訳だ。いくらネットショッピングが有るとはいえ厳しい。
しかし、3月にNOAHが無観客試合を放映してから状況が一転した。正直Abemaで無料放映するにもNOAH陣営は出費はある。それを放映しても次は興行を行える保証はない。このまま自粛が続く可能性だってある。それでも無観客試合を放映した。その勇気には感謝する。
しかしNOAHだけがプロレスを見ていた訳じゃない。
新日本だってその後は興行を行い多くの集客を集めた。まあ、やっている事はお察しではあるが、続いてプロレスを見せてくれた事は感謝する。
他の団体も我慢して耐えたからこそ今、興行を行える所まで戻ってこれた。自粛中に耐えきった証である。無理を強いてしまって申し訳なかったが感謝する。
「当たり前は当たり前じゃない」
今年を振り返るとこの一言に尽きる。
確かに各団体は独自の行動でプロレス界を盛り上げていたが、もしプロレス界全体が経営困難となったらどうなっていたか。それどころかプロレス界でもコロナ感染者が出て騒ぎになったが、そのまま感染者が増えたらどうなっていたか。下手したらプロレスが出来なくなる可能性も有ったはず。今のご時世、自分に影響がない物に対してはすぐ潰す人が多い世界である。あながち間違いではないと思う。
でも、プロレスはこの先も続いていく。いや続く事が出来る。
それはひとえに関係者のたゆまない努力とファンの熱量がそうさせたのであろう。
と、ここまでだったら普通だが、あえて批評したい。
最近、棚橋弘至はオワコンとか言ってるファンが多い事多い事。確かに2010年代の新闘魂三銃士時代に比べれば能力は下がっていると思う。でもファンの感じは「お前要らない」レベルまで言っているのが気に食わない。
じゃあ2010年代に棚橋が叫ばなければ、どうなっていたんだ?新日は暗黒時代に入っていたかもしれない。それだとオカダの凱旋も内藤の制御不能も飯伏のキレ芸もジェイのエラーも無いのである。そもそも新日が2020年にあるかどうか。
確かにただの昔懐かしファンの小言だと思う。しかし、今年1年を過ごした身としては10年前のあの叫びが有ったからこそ今、棚橋はオワコンだと失笑しながら批判できるのである。そこは一線引かないとダメだし、それが分かっていれば新日には要らないレベルまで批判できないはずだ。
最近は歴史を学ばずに批判するファンが多い。電気グルーヴがSEKAI NO OWARIのパクリと平気で言えるファンを見た。曲調が似ているのを言いたいんだろうが、それは違うんじゃない?
今、内藤が二冠を持っているのは中邑と棚橋がインターコンチを持ち上げてくれたからであり、真壁が暗黒時代を耐え抜いたからである。そこは線を引いて感謝しないといけない。
潮崎がI AM NOAHと叫ぶことが出来たのは、杉浦や丸藤が暗黒時代を耐えて来たからである。
しかし、両方を見てみると杉浦や丸藤を称えるファンが多い反面、棚橋や真壁を称えるファンが少ない気がする。むしろ新日暗黒期を打開したのはオカダや内藤になっている感じだ。
こんなご時世だからこそ全ての関係者に感謝しよう。
新日やNOAHだけじゃない。他団体の関係者にも感謝しよう。
12.6の代々木第二体育館でNOAHの味方アナが前説をした時
「誰が欠けてもNOAHは成り立ちません」
誰かが欠けたらそれこそプロレスがオワコンになったんだ。
だから今こそプロレスに感謝しよう。
だから今日の画像は力道山にした。力道山が空手チョップをしなかったら今のプロレスラーは居なかったかもしれない。極論だけど。
敢えて言おう。
今こそプロレスに感謝しよう。
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