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階級別:本物のメイドさんの扱い
メイドさん。
官能小説から一般小説まで、ファンタジー要素のある話を取り扱うと結構な頻度で出てきます。
ハウスキーパー、ハウスメイド、パーラーメイド、キッチンメイド、ナースメイド、スカラリーメイド、メイドオブオールワークス……いろいろと仕事内容によって生活が変わりますが、とりわけ一番大きな影響として「雇用主の身分」があります。
この記事では各階級におけるメイドさんの扱い説明してきます。
1.上流階級付きのメイド:姿のみえない「家の妖精」
・来客に姿を見せたら解雇(ハウスメイドの場合)
・「たぶん、私たちは見えてはいけない存在だったのだ」
・(雇用主の想い)こぎれいな制服を着せてひけらかしたい気持ちはないではないが、卑しく汚い労働は視界から消しておきたい
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当時の階級社会と、労働階級に対する貴族階級の意識が垣間見えるエピソードです。
本当のお金持ちにとって、使用人を雇っていることは当たり前で自慢できるようなことでもない。だからこそ、ひけらかしたい意識よりも下賤な階級との接点を忌避する気持ちが大きいという状態でしょうか。
ちなみに、使用人を何十人も雇うレベルの資産家や大貴族となると、屋敷の構造レベルからして表と裏が明確に区切られていて、住み込みの使用人が暮らす領域(使用人区画)と、雇用主家族および来客が使う領域(屋敷の表側)とが分かれています。
もっとも、国、宗教観、時代、家の規模、雇用主の思想などなどによってメイドさんの扱いも変わるようで、一概に上流階級に雇われたメイドさんすべてが忌避されているとは言い切れないとは思いますが。
2.中流階級付きメイド:財力をひけらかす装飾品
・「主人は事務員か何かでしたが、ナースメイドを雇っているという状況が大事だったようです」
・中流階級の雇用主は、自分がメイドを雇っているという事実をほどよく見せることを望んだ
![](https://assets.st-note.com/img/1706499330754-SYZgxsXVJQ.jpg?width=800)
来客の接待にメイドさんを使うパターンがこれ。生活がけっこう厳しめだけれども見栄を張る余裕が多少はある中流階級。
ちなみに本物の金持ちの場合、来客の対応は執事が行います。
このクラスになるとメイドさんは数人程度、多くの中流階級では1人だけを雇ってオールワークスという何でもこなす役職に就くことが多いようです。
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