#23 神経衰弱ぎりぎりの女たち(1988)
ペパは消えた恋人イバンからの電話を待ち、睡眠薬がないと眠れないほどナーバスに。そんな中、テロリストと関係を持ったしまった友人、イバンの息子と婚約者がやって来る。このままでは捕まると精神不安定な友人の代わりに弁護士に相談するが、実は弁護士が浮気相手。さらにイバンの本妻と警察までやって来て....
監督はスペインの巨匠ペドロ・アルモドバル。
男をめぐって女たちが振り回されるドタバタラブコメディ。
この映画で描かれているプレイボーイの中年イバンは逃げまくってて、端から見るとダメンズ。
(モノクロなオープニングで次々といろんな女性に声をかける所はフェリーニの8 1/2ぽくてオシャレだが)
何が彼女らを情熱的に、理性を失って、ヒステリックに、そしてボロボロにさせるのか?
滑稽にまで見える姿こそが、本当に愛するということと解釈した。
一つの愛を見切った後の女性はたくましい。
この映画は作風こそ違うものの、後の同監督作品の試金石を垣間見れて面白い。
監督のミューズだったカルメン・マウラ、アントニオ・バンデラスの優男も今見ると新鮮。
婚約者役のロッシ・デ・パルマの個性的な顔も忘れられない。
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