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#49 ロミオとジュリエット(1968)

ウエストサイドストーリーの一目惚れは急で難しいと指摘があり、この映画はどうだったけ?と見返し。
驚いた事に無理なく瑞々しく見れる。

撮影当時17歳と15歳の若い二人。ホワイティングの美青年ぶり、オリビア・ハッセーの純真な大きな瞳とグラマーなアンバランスさにやられます。

出会って、恋に落ち、共に死んで永遠に。

長く付き合えば倦怠も出てくるがこの二人にはない。その前に燃え尽きる。

そんな奴いないよ、リアリティーないよと突っ込みを入れるものの、やはり夢を見せてくれるもの。たとえ滑稽でも少しでも羨ましいな、良いなと思ったらこちらの負け。

フランコ・ゼフィレッリの舞踏会シーンの華麗な演出をはじめ、生き急ぐ二人を捉えるテンポ良いカメラワークとニーノ・ロータの美しい音楽も、この作品以上のロミオとジュリエットを映画として正攻法で作るのを難しくしてる。決定版。


余談メモ
現代風ロックで挑んだバズ・ラーマン版も想い出補正で肯定派。逆に芸術性高い1954年版は自分には早すぎた。

アル・パチーノのリチャードを探してを見たらアメリカのシェイクスピアアレルギーも中々なもの。ちょっとホッとする笑

ジュリエットからの手紙も佳作。

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