見出し画像

#28 再会の時(1983)

1960年代後半、反戦運動に参加し固い絆と連帯感を持っていた8人の男女。大学卒業後15年が経過し突如、仲間の1人が自殺したとの訃報が入った。葬儀のため、7人全員が集結し再会したが、歳月は彼らを変えた...

監督曰く同世代に向けた私的映画とも。

境遇や人生観すらも変わってしまい、あったはずの固い結束が失われていった事を理解した上で、新しい関係を築いていこうとする。

淡々と描く会話劇で、人によっては地味で退屈かもしれない。

過去に同居生活が女性と男どもで2度あり、わりと長かった僕には刺さりました。
4週間共に過ごし、作り上げていった俳優陣の掛け合いが見事。

こういった話でよくある過去の回想はなく、彼らの学生時代である1960年代のヒット曲を流し続ける事で温かい環境で理想に生きた過去と今の停滞さを表現しているのがうまい。

ふと仲間だった人を思い返す事がある。
歩み寄らず、どうして全否定してしまったのか。
もし再会したらと都合よく、感傷的になる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?