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ジュディ 虹の彼方に

アメリカ大統領選挙、まだ結果出ませんね。とりあえず、トランプは終わりにしてほしい、それだけ!

「ジュディ 虹の彼方に」(2019年、ルパード・グールド監督)配信にて観賞。

ジュディ・ガーランドの伝記作品。ハリウッド・スター・ジュディの不遇な晩年を描く。アメリカでは既に仕事がなくなっていたジュディが経済的理由で仕方なく出演することにした、ロンドンでの長期公演が映画での主な舞台。

ジュディ役の主演レネー・ゼルウィガーは、この作品でアカデミー賞の主演女優賞を獲得している。ステージ・シーン(再現)もけっこう出てくるのだが、歌は吹き替えなしとのこと。その表現力がとても高く、本物のジュディもこんな感じだったのかな?と観入ってしまう。

邦題で既に若干ネタバレの感があって、観ながら「あの曲、いい場面で出てくるんだろうな」と思ってたらやはり最高のクライマックスで登場して、でもそこにはちょっと一捻りがあって、まあほんと泣かされてしまった。素晴らしい。

家族や恋人や財産や名誉も失った。体も心も病に蝕まれている。そんな救いのない人生に、一瞬訪れるステージでの最高に感動的な瞬間。僕は表現者でも何でもないので想像でしかないが、たとえたった一人でも自分の表現に救われる人間がいるのならば、それもまた表現者としては幸福な人生なのかもしれない。

この作品、今年3月の日本公開時はコロナ流行に突入していたこともあってか、残念なことにあまり話題にならなかった感もある。音楽ファンには、確実におすすめです。

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