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コンポストトイレ「RELIFE」を紹介します

配管、排水のいらないトイレ。
匂わないコンポストトイレ。
できればかっこいいやつ。
値段もほどほどで。
探していたら、見つかりました。

家を買ったら排水に問題が

実は5年前に買った家が「吸い込み式」という排水の方式でした。
流したトイレの水が一旦「浸透マス」にとどまって、じわじわと地面に染み込むしくみ。
建ててからかなりの年数がたっていたため、うまく排水されていないようす。
トイレを流すと、庭先で臭っていました。

必要を感じてネットで探したところ、見つけたのがこの「RELIFE」でした。
希望するポイントをすべてクリアしていたすぐれものでした。

臭わないコンポストトイレ

コンポストトイレのイメージって、あまりよくなかったです。
エコな生活をしているひとが、臭いや使い勝手を犠牲にしているものしか見たことがなかったので。
バケツにそのまま用をたす、みたいなスタイル。
あとは山の途中などにある公共のトイレとか。

RELIFEは、臭いにくいコンポストトイレです。
まずはそこが画期的。

臭いの原因は、おしっことウンチが一緒になってたまっているからです。
水分が多いと、発酵がすすまないのと、基材(腐葉土など)でうんちなどを覆いきれないので、臭うのです。

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https://ecobaka.com/aboutrelife/

RELIFEの要となるのが、「セパレーター(大小分離便器)」という部品。
これが間に入ることで、おしっことウンチを分けてくれます。
分けられたウンチは、基材に覆われると臭わなくなります。
水分が少ないので菌が活動しやすく、分解もすすみます。

うんちを受ける部分には、「地球にカエル」という生ゴミ処理器を改造したものを設置します。
横にあるバーを前後に動かすと、容器の中をぐるぐるとかき回してくれます。

竹を細かく砕いた竹チップがちょうど手に入りやすかったので、基材に使うことにしました。
竹は乳酸菌がるためか、腐葉土よりも臭いにくいかんじがします。
ちなみに、ウッドチップやおがくずなども基材として使えます。

デザインのよさも、ポイント

わたしは常設用と仮設用と二つ使っています。
ひとつは燻んだ空色、もうひとつは茶色の濃淡をランダムに貼り付けたデザイン。

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蓋を閉じておいておくと、ただの箱。
トイレだと気づく人は少ないです。

価格は10万円

コンポストトイレの中では、かなりお手頃な価格です。

ネットで調べたところ、コンポストトイレを買おうとすると、
① 家具調で20万円くらいのもの
② プラスチックでできた一体型のもの(それも20万円くらいした)
③ 価格が表記されていない(たぶん3桁)公共の場所に設置するような大がかりなもの
のいずれかでした。

ちなみに、RELIFEは部品だけでも手に入るので、自作できます
しかも、外側の木工部分は図面がネットでシェアされているので、好きな部材でアレンジすることも可能です。

どこへでも持ち運びできる

コンポストトイレなので、水道管も排水管も必要がありません。
箱の状態で完結しているので、どこへでも移動できるのがとても便利です。

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わたしは林業体験などでも活用しています。
山深い電気も水道もないようなところでも、持っていけます。
背の高いワンタッチテントを目隠しにして設置します。
(このとき、下に90センチ角のスノコを敷くと、グラグラしなくて快適。)
ちょっと離れた場所に置いておけば、音なども気になりません。

アウトドアのイベントは、トイレがあるかどうかがとても重要です。
トイレがない!と思うと、逆に行きたくなっちゃいますから。

重さは30キログラム程度。
おとな二人で運べるので、車からあまり離れていない場所であれば、設置できます。
(取っ手はオプション)

キャンプやBBQなどにも活躍します。
このコンポストトイレとポリタンクに汲んだ水さえあれば、どこでも快適に寝泊りできます。

災害時や外トイレとしても便利

水道も電気も必要がないので、災害時のトイレとしても活躍します。
断水しても、停電しても、いつも通りに使用できます。
(菌の処理能力には限界があるので、大人数での短期利用には適しません。)
先日、奥多摩で長期にわたる断水がありましたが、いちばん困ったのがトイレだったそうです。

土足のまま使える場所に設置しておくと、畑作業のときに靴を脱がずに使えたりして、思いのほか便利です。

紙は使えません

紙は薬品処理されたものなので、基材に入ってもなかなか分解がすすみません。
なので、使った紙はゴミ箱を別に用意して捨てます。

まわりにちょうどいい植物が生えていれば、葉っぱで拭くのもおすすめです。
フキはお尻を拭くのにつかったから「フキ」という名前になったという説もあります。

「葉っぱで拭いてください」
アウトドアのアクティビティでは、そう提案すると逆におもしろがって葉っぱを使う人が多かったりします。

中身の捨て方

おしっこは、手前にある10リットルのポリタンクに溜まるしくみです。
いっぱいになる前に捨てるといいです。
20倍にうすめると、畑の肥料としても使えます。

うんちの容器は、基材がべっとり水っぽくなったら替えどきです。
水分が多くなると、菌の活動が遅くなって臭ってきます。
発酵した中身は、畑などに肥料として使えます。
ただし、抗生物質や薬を飲んでるひとのウンチが入ると、畑の土壌に影響が出ます。
薬を飲んでるひとは注意した方がいいです。

グラビティ奥多摩ベースで取り扱っています

①部品から一緒に組み立てるワークショップ、②完成品、③作成キット、④レンタルのいずれかをを選べます。

① ワークショップ 92,000円

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場所:奥多摩の工作室。
所要時間:3~4時間程度。(道具使いの慣れなどによって前後します)
開催可能日:12~3月末までの週末と平日、4〜6月と11月の平日に開催できます。(7~10月、WSはお休みです)
2台以上のご注文であれば、出張開催もできます。
ご相談ください。

② 完成品 100,000円
注文から2週間~1か月程度かかります。
外装の板の色を、クリアとウォルナット(暗めのブラウン)から選べます。
半径約20キロメートルの場所なら、お届けします。

③ 作成キット 80,000円
セパレーター、撹拌機、カット済みの木材、ねじなどの金物がすべてそろったセットです。

④ レンタル 5000円~
週末などイベントで利用の際にレンタルします。
お試しで使ってみたいという方も、どうぞ。
 2日/5000円
 2~7日/7000円
 8~14日/13000円
 15~30日/20000円
(いずれも税込価格。中身の基材込)

RELIFEの詳細

RELIFEを発明したモーリーさんのページ
ecoバカ発明家

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