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わたしは英語を流暢に話せない

最近はカヤック体験に外国人の方が参加してくれる割合が増えてきた。わたしのスクールは、英語対応をしておらず、日本語しか話せないんだけれども、申し込みがある。

最近は外国のお客さまが増えてきている

今はカヤック体験の1割くらいが外国人だ。ほとんどが都心に住む在住外国人。そのため、外国人といっても日本語を話せるひとがほとんどだ。

でも、長く日本に住んでいても、日本語が話せないひとは案外多い。日常生活では、まわりの日本人も英語を話せるから、不便しないのだそうだ。

昨日はイングランドとスコットランドからのグループだった。
わたしは英語を流ちょうに話せない。なので、基本は日本語で話して、通じてなさそうだったら、要点だけ英単語を並べて伝えるスタイルだ。

日本語が話せない対策として、申し込みの時に、陸上で説明するパドルの持ち方、動かし方についての動画をお送りしている。YouTubeの動画は翻訳機能があるので、日本語の動画も同時通訳してくれるのだ。

でもまあよくあることなんだけれど、動画は見てきてなかった・・。というわけで、パドルの持ち方(右手と左手の動きの違い)、カヤックを動かす三つのポイントを身振り手振りで説明した。

ここで一念発起して英語を話せるようになろう!と普通は思うのだろうけれど、わたしはそうならなかった。ここは日本だし、日本語のわからなさも感じてもらえるといいのかも?と思ってる。ちょっと乱暴かもしれないけれど、知りたければ日本語を勉強すればいいだろうし。

というのも、日本の文化は日本語でしか伝わらない。特にオノマトペ(ツヤツヤとかさらさらとか)は、とても優れた表現だと思ってる。日本語のままのほうが、ことばの手ざわりを感じとれるんじゃなかろうか、なんて期待もしていて。

伝えたい、わかりたいという気持ち

実は高校3年生の夏休みに、ライオンズクラブの交換留学生という制度をつかって、オーストラリアで6週間のホームステイをしたことがある。オーストラリアはアクセントも違うので聞き取りもできなかったけれど、帰るころには耳が慣れて、なんとなく話していることがわかるようになった。

その交換留学生では、じぶん家に外国人の受け入れもした。
英語をまったく話せない母は、「ふとん、ここ。」「スリッパはここ。」といった調子で、身振り手振りで話していた。ちゃんと伝わっていたのがすごい。逆に英語で言われても、なんとなく受け取れもしていた。

そういえば、グラビティでも外国人のグループがリピーターで参加してくれた時期があったな。混じっていた日本人が通訳してくれるときもあったけれど、まるで英語が話せないひとも半年くらいでどんな話をしているのか、察せるようになっていた。

伝わらないもどかしさ

もちろん「ああもっと伝わるといいのに!」と思うことはよくある。そのときには下手な英語よりも、日本語で話したほうが不思議と伝わるような気がしてる。

昨日のカヤック体験でも、どうしても今の季節に見られるマタタビの話をしたくて、知ってる英単語を交えつつほぼ日本語で話した。たぶん、通じてたんじゃないかと思う。

今の季節でしか見られないマタタビの花。マタタビは独特な戦略をとっているのだ

カヤック体験のあとに、温かい飲みものを飲みながら雑談をした。そのときには「日本語でbeautifulって何て言うの?」「日本語で”すごい”って、どういう意味?」なんて質問が出てきた。
彼らも、日本語を知りたい、話したいという気持ちがわいてきたのかもしれない!イエーイ!

英語で話す機会はそうそうないから、わたしは今後もこのスタイルで行くと思う。これからも外国人は増えていくだろうけれど、まあ、なんとかなるでしょ。そのもどかしさが異国での楽しみでもあるんだろうし。

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