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情報は真実ではない。

おとといは哲学カフェでした。
テーマは「情報化社会のワナ」。

情報は真実ではない。
情報を投げ合ってもすれちがうばかりで、真実にはたどりつけない。
と、哲学の先生ジョーさん。

わたしとしては、情報は伝えるひとの”編集作業”が入っているから、うそではないけれど、真実でもないと思ってる。

昔、文房具メーカーに勤めていた時に、ヒット商品を出したことがある。
入社して2年目くらいに考えた商品だったので、「若い女性新入社員が考えた商品です!」と、新聞やテレビなどの取材がたくさんあった。

同じ商品について、同じように説明をするんだけれど、できあがった記事は違った印象になる。
受け取り方で、こんなにも違っちゃうんだなと思った経験だった。

そんなわけで、わたしは何かを伝え聞いたら、一番元になるものをみるようにしている。
もしくは、いろんな角度からの情報を得るようにしている。

***

川下りの途中、先が見えないような落差のある瀬を下るとき。
水の盛り上がりかた、音、下流側の水のようす(水しぶきがあがってるとか、白く泡々になってるとか)をボートの上から観察する。
それでも様子がわからないときには、陸に上がって高い位置から岩の配置や水の動きを確認する。
ラインを見つけたら、そのラインをトレースするように瀬を下る。

でも、実際に下ってみると、

ボートに当たる水の動きや強さ、ブレードでうける水の重さ、硬さは予想したものと違っていたりする。

真実は、情報からだけではわからない。
たくさん経験をすると、それだけはわかるようになる。

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