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[ロール]習得の早道!体を旋回させる動き

立ち上がっている体軸を中心にパドリングができると、ボートの向きを大きく変えらるのでコントロールしやすいです。ロールも同じ体軸を中心に回転する動きなので、日ごろのパドリングでその動きができていれば、ロールも覚えやすいです。

ボートの方向を変えるスイープストロークも、ボートを起こすロールも、同じ体を回す動きです。上体とパドルを一体にして動かせると、軽く力強くボートが動きます。

体幹を使う感覚はなかなかわかりづらいのですが、グラビティのレッスンでは以下のような順番で練習しています。参考にしてみてください。

練習方法


体幹を使う感覚を身につけるには、スイープストロークからはじめるといいです。ワンパドルごとに動くので、混乱しにくいからです。ある程度旋回しながらボートを動かすイメージができてから、左右連続して漕いでみるといいです。

大事なのが、ひとつひとつを刻むように確認していくこと。動きを同時にやったり、端折ったりしがちですが、そうなるとどこをどう使って自分が動いているかが、感じとりにくいです。

① 体の動きを確認

まずはパドルの持ち方から。腕とパドルの重さをお腹で感じられる位置にパドルを構えます。肩を下げて下から支えるようなイメージです。お腹に重さを感じられると、お腹のチカラもパドルに伝わりやすくなります。

漕いでいて親指やパドルのシャフトがボートにゴツゴツ当たるひとは、上から持っているからかも。肘と肩が上がって腕だけで漕ぐフォームになっています。

下から支えるように持てると、上体とパドルと一体に動かしやすくなります。胸とパドルは平行のイメージ。両肩の延長線上にブレードがあるようなイメージです。

その形のまま、大きく動かしてみます。脇腹が前後に向き、背中は大きく横に向くかんじ。へそは右、左に向きます。肩甲骨と背骨の間に皺が寄るような感覚もあります。

② 順番に動く

次にブレードを水に入れて動いてみます。一緒にやるとわけがわからなくなるので、順番に動くといいでしょう。
はじめに❶体を回す、次に❷ブレードを直角に刺す、❸体を回す、の順番です。

❷のブレードは水面に対して直角に入れます。角度が斜めになってしまうと重さを作りだせません。

ひとつひとつ刻むように、やってみるといいです。特に❶と❷を同時にやってしまうと、身体の旋回(タメ)ができないまま動いてしまうので、体幹を使う感覚も身につきにくいです。

③ 意識の違い

パドルを引くのではなく、ボートを回すイメージです。動かしたいのはボートです。
ひねりの動きをボートに伝えていく感覚です。パドルを引く意識に比べると、軽さを感じます。
腕に負荷がかかっているときは、パドルを引こうとしているとき。腰回りお尻など、下半身が動いている感覚があるといいです。

④ 前へ進んでみる

左右交互に動かして、ボートを前に進めてみます。このときに大事なのが、ボートを前へ進める意識。パドルを引くのではなく、お尻や腰でボートを前へ向かって動かしているイメージです。
体幹を使って動かせると、お尻や腰でボートが進んでいる感覚があります。肩や腕はラクで、負荷はかかっていない状態です。

フォワードストロークもスイープストロークも、旋回するイメージでパドリングできると、腕の曲げ伸ばしではなく、腰回りやお尻などの大きな筋肉の束を使えてきます。長く漕いでも疲れにくく、大きな力も出しやすいです。

まとめ

旋回の動作は、ロールでも大事です。特にスイープロールは、体を回す動きが全く一緒。ただ、旋回していく方向が違うだけです。
特に、ボートを動かす意識。パドルを引くのではなくて、ボートを回す、前へ進める、起こす、といった感覚です。

体幹を使ったフォワードストロークとスイープストロークが、ロールの早道です。身体をひねる感覚が身につくと、無意識に体幹を使えるようになってきます。

やってみて!

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