コント「シンデレラ」

王子:......おお、ピッタリだ。やっぱりきみだったんだねシンデレラ。

シンデレラ:王子様...!

王子:ずっと会いたかったよ。

デレラ:私もです王子様...!あなたと出会ったあの日から、あなたのことばかり考えていました。

王子:僕もだよ。シンデレラ、きみを探して聞きたいことがあったんだ。

デレラ:聞きたいこと?なんでしょうか?

王子:きみのお姉さんはどこにいる?

デレラ:.....はい?

王子:お姉さんだよ!きみは3人姉妹の末っ子なんだろう?
僕は舞踏会のあの日、きみのお姉さんに一目惚れしてしまったんだ!
ただ少ししか話す時間がなくてね。その中でシンデレラという妹がいると聞いた。
そして現れたシンデレラ!親切にガラスのくつを落とした!このくつを頼りにきみを探し出しお姉さんに近づこうと考えたんだ!

デレラ:えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!

王子:えーーーーーーじゃなくて!えーーもういいから!

デレラ:いやえーくらい言わせて!?私もパニックなんだから!

王子:早く!早くお姉さんに会わせてよ!

デレラ:いやそんな急がなくていいでしょ!

王子:僕はもうムラムラが止まらないんだよ!!

デレラ:なに言ってんの!?なに女性に向かってムラムラしてるとか言ってんの!?しかもその女性の姉へのムラムラ!

王子:ここはきみの家だろ?お姉さんは!?

デレラ:...いま出かけてるだけよもうすぐ帰ってくるんじゃない?

王子:やった!それじゃあ待たせてもらうよ!イーヤッフゥー!!!

デレラ: ...えホントに?ホントに私には興味ないの?

王子:ああないね!これっぽっちも!

デレラ:そんなに!?
...あのさ、正直、私カワイくない?魔女さんもすっごい褒めてくれたのよ素材がいいから魔法が楽だって!

王子:ああ確かに召使いたちはみなきみを推していたよ。ただ!僕は!ブスが好きだ!!

デレラ:シンプルな理由!!負けたのに悔しくない!!

王子:それに僕は女性は見た目よりも中身を重視するんでね。

デレラ:だったらなおさら!お姉様たち性格悪いのよ!私ずっといじめられてたんだから!

王子:いいねぇ僕はいじめられるのが大好きなんだ!

デレラ:変態!!でも私暴力振るわれたのよ!

王子:最高だよ僕は痛い思いをすると興奮するんだ!

デレラ:変態!!!誰かーここに変態がいますー!!

王子:あーどこを踏んでもらおうかなー。

デレラ:恐怖!!この国お先真っ暗ね!

王子:そもそもだ、自分が上がるために姉の悪いところばかりアピールする。きみは本当に性格がいいと言えるのかな?

デレラ:ググググ...グゥの音も出ない...!こんな変態に論破されるなんて...!

王子:僕は犯罪はなにもしていないよ?ただ好きな女性と結婚して踏んでもらいたいだけさ。
世の中にはいろんな人間がいる。その人間の数だけ好きなものがある。犯罪でない限り誰にも否定する権利なんてないんだ。
それをきみは自分の価値観と違うからって頭ごなしに否定する。僕はきみを性格がいいとは全く思わないな!!!

デレラ: ...論破された相手を論破し続けないでよ!!!こっちはとっくに白旗あげてるんだけど!

王子:きみは世界を全て同じ人間にしようとしてるのかい?

デレラ:続ける!?いやもう本当にいいから!

王子:僕は違うな!いろんな人々と手を繋ぎ、認めあい、しかし干渉し過ぎることなく、
「良い国を作る」ただそれだけの目標に向かってまっすぐ走っていきたい僕はそう思っている!!

デレラ:ヤバイこの人意外と将来良い王になりそう!!性癖だけ変だけど!!

王子:さあ分かったら謝ってもらおうか!

デレラ:さらに謝らせる!?論破しきったのに!?あれ?でもさっきの話だと...
ねぇ、だったら、私みたいな人間がいてもいいんでしょ?私は人の性癖を罵るのが大好きなの。否定する権利、ないんでしょ?

王子: .....今回は引き分けということにしておくよ。

デレラ:耐えた!!!あんな一方的だったのに引き分けに持ち込んだ!一時はなんとか気を失う方法はないか考えてたのに!

王子:はあ、しかしお姉さん遅いね。僕探しに行ってみるよ。きみは僕たちの愛が上手く行くように祈っててくれ。

デレラ:あの、ちなみに、2人の姉のどっちが好きなの?

王子:ああ、あの2人はほぼ同じらしいからどっちでもいいんだ。

デレラ:どっちでもいい!!そんなに求めてた人どっちでもいいってことある!?

王子:じゃあね。もし結婚したらもう1人の姉ときみには家族として3億あげるよ!じゃ。

デレラ: ...結婚しないでお金だけもらえる...最高の結末!!!

今日も最後までありゴトウ!

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