【 RICEからPOLICEへ ケガの処置が変わった? 】

こんにちは、幼少期よりケガをしまくっている院長です(笑)
ある意味、ケガをした時のつらさを良く知っているとも言えます(笑)

さて、ケガをした時の処置方法ですが、
近年変わってきているのをご存知ですか?


ケガをした際の応急処置をRICE(ライス)と言います。

これは
Rest(安静)
Ice(冷やす)
Compression(圧迫)
Elevation(挙上)
の頭文字をとってRICE処置となります。

以前はこれが基本でしたが、現在では安静だけでは
怪我した場所を保護できないので
Protection(保護)を加えた
PRICE処置が増えてきました。


我々柔道整復師の業務として怪我の対処が専門です。

ケガをすると、副子固定といって、ケガをした場所に
プラスチック等のカバーを作り冷たい湿布をして
包帯で固定・圧迫をして処置します。

自宅ではケガをした部位を
心臓より高い場所に置くよう指示します。

これがPRICE処置になります。
接骨院では昔から行なわれている処置です。


しかし、現在ではPRICEからPOLICE処置と
いうものが重要視されています。

R(安静)からOL(適切な負荷)に変わってきました。

POLICE処置とはOptimal Loading
(適切な負荷)という概念を加えたもの
で、

Protection(保護)
OL(Optimal Loading 適切な負荷)
Ice(冷やす)
Compression(圧迫)
Elevation(挙上)
の頭文字です。

Optimal Loading (適切な負荷)とは
ケガをした直後から最適な負荷をかけることで、
組織修復を促すことが目的です。
しかし、怪我の程度によりどこまで負荷をかけて良いのか
の判断が難しいです。

適切な負荷に関しては専門家の助言を必要とします。

しかし、骨折や脱臼など動かしてはいけないケガの場合もあります。
適切な負荷は必ず専門家に相談の上行なうようにしましょう。


●Optimal Loading(適切な負荷)を

行なった症例

ハムストリングスの肉離れで来院した患者さんに行ないました。

二度(部分断裂)の肉離れを起こしており、包帯固定と松葉杖にて免荷歩行を指導していましたが、本人がスポーツへの早期復帰を願っていて、OLを行いました。

来院時、うつ伏せになってもらい、
膝関節を術者が曲げ伸ばしします。

曲げ伸ばしの範囲は受傷部位が少し痛む程度とします。
毎日約10回ほど行ない、損傷した組織に少しずつ
負荷をかけていきました。

すると、OLを行なわなかった症例と比べ、3~4割ほど
早く回復することができました。

データ数が少なく、提示できなくて申し訳ないのですが、
明らかにOLを適切に行う事で、組織の循環が促進され、
修復が早くなったものと考えられます。

このようにOLを行う事は早期復帰に効果的であることが
わかりますが、必ず専門家の助言や施術を受けながら
行う事が必要です。

自分勝手に動かしてしまうと悪化する事も考えられるので、
医師や柔道整復師の指示に従い行って下さい。

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