【クリスペ】ブロンズカード強化の波が来るか！？　カード図鑑に２枚の新カードが追加

こんにちは、「世界一簡単なカードゲーム販売の教科書」著者、後藤寛です。

前々回の記事で、クリスペを長く遊んでもらう方法の一つとして「ブロンズカードを強化してみたらどうか？」と書きました。

【関連記事】→　【クリスペ】新規プレーヤーに長く遊んでもらう方法とは？　元カードショップ店長から見たクリスペの今後の展開について

そして本日記事を書くためにクリスペのカード図鑑を見たところ、なんと２枚のブロンズカードが追加されていました！

最初は「めっちゃ強くね！」と思ったのですが１つ気になる点が出来、それ次第で評価が変わってくるカードだと気づきました。

今回はカードの紹介・レビューと共に、気になる点も解説します。

追加カード①　ジョゼの覚醒

今回追加されたのはまさかの「図書館の魔女」専用サポートカードです。

「図書館の魔女」はチュートリアルでもおなじみの眼鏡の女性で、クリスペをプレイしているなら必ず見ている顔です。

図書館の魔女
コスト２
１/２
魔法使い
死亡時：カードを１枚引く
「図書館の魔女」は死亡時に１枚ドローできる１/２ユニットです。

　

手堅い効果で使えないことはないのですが、タフネスが１高くて毎ターンドローできる「大魔術師」や、１コス高いものの２枚ドローできる「パンダの釣り師」の存在から採用率は高くありません。

特に１枚で２枚手札が増える「パンダの釣り師」の存在がネックでしたが、今回の新カードでデッキに入れる理由ができたのは大きいです。

「ジョゼの覚醒」を使えば、場の「図書館の魔女」を「図書館の魔女ジョゼ」に覚醒して大幅にパワーアップします。

覚醒するのは自分の場の「図書館の魔女」だけなのもメリットと言えます。

追加カード②　図書館の魔女ジョゼ

図書館の魔女ジョゼ
コスト２
３/４
中立文明
魔法使い
前衛
ターン終了時：カードを１枚引く

　

「図書館の魔女」が覚醒した姿です。

２コスにして前衛持ち３/４ユニットになり、さらにターン終了時にドロー効果までつきました。

コスト２ユニットとして考えると破格の性能で、「大魔術師」の上位互換と考えて差し支えないです。

能力的には文句なく超優秀ユニットなのですが、覚醒カードである事からかなり使いこなすのが難しいカードと言えます。

新カードの問題点

そんな超強力カードの「図書館の魔女ジョゼ」ですが、実はカードとしての大きな問題点を抱えています。

それは「場の「図書館の魔女」を覚醒して出るカードである」という点につきます。

条件を満たすのが難しい

「図書館の魔女ジョゼ」を出すための条件は以下になります。

①場に「図書館の魔女」が存在する
②手札に「ジョゼの覚醒」が存在する

簡単に言うと、特定のカード２枚が手札に来ないと使用できません。

「図書館の魔女」はいいですが、「ジョゼの覚醒」は専用サポートなのでもう一枚が来ないと手札事故要因にしかなりません。

うっかり「図書館の魔女」２枚を先に出して除去されると完全に死に札となるので、使う時は注意が必要です。

サーチカードが存在しない

こういう専用サポートカードはサーチ（デッキから手札に加える）カードも一緒に入れるのが定石ですが、クリスペには現在そういったカードは存在しません。

そのためこのカードを使う場合は「大魔術師」や「パンダの釣り師」などのドローカードをなるべく投入して手札に持ってくる必要があります。

リアニメイト（墓地蘇生）戦術も事実上不可能

カードゲームの基本戦術の一つであるリアニメイト（墓地蘇生）戦術も、現状では難しいのが実情です。

黒文明の「暗黒神話　ヨグ＝ソトース」なら召喚時に墓地から可能な限りユニットを出せますが、レジェンドカードなので入手自体が困難です。

「ブロックチェーンマジシャン」はドローとリクルート（墓地回収）を両立でき、発行枚数も多いので入手難易度は下がります。

どちらも手札に加える必要がありますが、デッキに投入する事でコンボ成功率を大幅アップできます。

新カードの活用方法

ジョゼを活躍させるためには、何はなくとも「図書館の魔女」と「ジョゼの覚醒」を手札に加える事です。

そのため、デッキにはドローカードをなるべく多く投入しましょう。

使いやすいのは上述の「ブロックチェーンマジシャン」を有する黒文明で、「消化」によるドロー加速も狙えます。

後はドローカードを持つ青文明や緑文明も高相性です。

とはいえ中立文明にもドローカードは多くあるので、どの文明でも投入可能です。

とにもかくにもドローカードはしっかりデッキに投入しましょう。

「ジョゼの覚醒」は使いずらい？

ジョゼのデメリットを知って「おいおい、このカード弱いんじゃね？」と思った方、ちょっと待った！

確かに手札事故は心配ですが、それを加えても覚醒したジョゼの強さは魅力です。

何しろ「図書館の魔女　ジョゼ」は「大魔術師」のほぼ完全上位互換です。

例えば４マナある状態で「図書館の魔女」→「ジョゼの覚醒」→「図書館の魔女　ジョゼ」に繋げれば、３/4前衛持ち＆エンドドロー確定です。

ドローはカードゲームで最重要能力の一つなのでリターンは大きすぎます。

ところで遊戯王のこのカードを見ていただきたい。

効果モンスター
星７/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2100
このカードは通常召喚できない。 自分フィールド上に存在する「ブラック・マジシャン」１体を リリースした場合のみ特殊召喚する事ができる。 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、 自分または相手が通常魔法カードを発動する度に、 相手ライフに１０００ポイントダメージを与える。

今回のジョゼの覚醒に近い出し方のカードなのですが、

・このカードが手札にないと召喚できない
・当時は出しづらい「ブラック・マジシャン」をリリースしないと出せない
・サーチはほぼ不可能
・これだけ手間をかけて攻守は全く同じ
・効果も微妙
・墓地からの蘇生もできない

どうです、この使いづらさ（笑)

正直このカードを入れている時点でネタデッキ扱いされるほど弱いカードでしたが、１５年前のカードゲームはこういう使いづらいカードが当たり前に出ていました。

これに比べたら今回のカードは低コストで効果も強く、十分考えられたカードです。

そもそもカードゲームは継続していく限りインフレするものなので、最初はこのくらいの強さでいいと思います。

おそらく数年後には同じ効果でも「条件を満たさない場合１ドローする」みたいな無駄にならない効果が加わったカードが出るでしょう。

私はカード手に入れたらデッキ作ってみます。

それでは！

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