登山における「レインウェア」の選び方
レインウェアは普通のウェアよりもパーツが多い。その中でも優先すべき機能がある。
1. ピットジップがあること
レインウェアを着用すると蒸れる。透湿性の高いものを選べば蒸れを解消できると思われがちが嘘である。日本の夏は高温多湿であり、ウェア内外の湿度の差はそれほど大きくなので、透湿性の本領は発揮されない。(冬はウェア内外の湿度の差が大きくなるので、透湿性はとても有効)蒸れを解消するには、ウェア内のムワッとした空気を直接そとに追い出す必要がある。ピットジップを開けることで、外からの雨の侵入を防ぎながら、ムワッと空気をそとに追い出せる。そのためピットジップがついていることはレインウェアを選ぶうえでもっとも優先すべきポイント。
2. フッ素系メンブレンのGoretexであること
フッ素系のメンブレンは撥油性を備える。体の皮脂が付着しにくいので、耐水圧の劣化が抑えられる。頻繁な洗濯も不要になる。
3. 軽量でコンパクトであること
レインウェアは基本的にザックにしまったまま。レインウェアを気軽に持ち運ぶには、軽量でコンパクトなのが好ましい。
4. ポケットがたくさんあること
ポケットが多いほど、収容力にすぐれる。濡らしたくないものを収納できて便利。ポケットが2つあれば、手を突っ込むことで、手が冷えるのを防げる。
私の選択
Enlightened Equipment Rain Visp Jacket
購入した当時のモデルは、フッ素系のメンブレンであり耐水圧 20000 mm 透湿性 75000 mm であった。ピットジップもついていた。ピットジップが28cmと短いこと、袖周りの使いづらさを感じて使用をやめた。
ちなみに2024年現在はPU系メンブレンになっていて、魅力的ではなくなった。
モンベル US バーサライトジャケット
モンベルのピットジップは40cmあり、十分な長さである。袖周りに新宿ゴムがあって使いやすい。PTFE系のメンブレンなので耐水圧と耐久性に優れている。Windstopper モデルで耐水圧が 30000 m であり、通常モデル耐水圧 50000 mm に劣る。しかし自分の登山スタイルはライトであり、暴風雨になりそうなときは積極的に撤退するので、Windstopper モデルで十分と考えた。軽量でコンパクトなので、気軽に持ち運ぶことができる。ポケットが2つあり収容力に優れている。トレントフライヤーも良い選択肢。ポケットが1つのみだが、耐水圧 50000 mm を有する。
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