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IFS内的家族システム:公式トレーニングの振り返り

アジア初、アジア人向けトレーニング

6月〜8月の頭にかけてIFS(内的家族システム)のレベル1のトレーニングにプログラム・アシスタントとして参加しました。

このトレーニングは、アジアで初めて行われたアジア人向けのIFSトレーニングで、約2ヶ月にわたる14日間のトレーニングでした。

トレーニングの構成とその素晴らしさ

私がIFSレベル1に参加したのは、2019年でパンデミックの前はすべてのトレーニングが対面でしたので、前半と後半の2回に分けてオーストラリアまでいって受けたので時間もお金もすごくかかりました。今回は全部オンラインのトレーニングだったので、私が5年前に受けたときからだいぶ変わっていて、びっくりしました。

前半と後半に6日間の集中トレーニングが2回あり、その間には2日間のブリッジDayが挟まれていました。1日の流れは大体一緒で、朝はなにかしらのガイド付き瞑想から始まり、その後30分間ホームグループでの繋がりを深める時間と講義とデモセッション。デモの後には丁寧な振り返りと質疑応答が行われ、午後はトライアドでの実践練習が続きます。

今回のトレーニングのトレーナーは韓国人のヘギョンとオーストラリア人のエマという2人が担当し、アシスタントは10人以上のチームで36名の参加者をサポートしました。参加者の多くはシンガポールや中国、タイなどのアジア圏から来ていて、まさに多様性に富んだグループでした。それぞれが異なる背景を持ちながらも、共通して心の中で何が起こっているのかを探求し、そこから生まれるつながりや癒しを目撃し、感動し、毎日泣いていました。

セルフリーダーシップの実践

アシスタントとしての私の役割は、参加者が安心して学べる場を作ることでした。でも、それだけじゃなくて、自分自身がセルフリーダーシップを体現し続けることが求められました。正直に言うと、これは大きなチャレンジでした。自分の中のパーツが反応しているる場合、ブレンド解除を試みるのですが、もし難しい場合は、ちゃんと開示してそのプロセスをモデルすることも必要なのです。でもそれを開示することで、自分も落ち着きを取り戻したり、また参加者のみんなも、無防備に正直にいながら、本物さでつながっていうセルフリーダーシップを育てる大切さを少しずつ増やせていけたことがうれしかったです。

過去のトラウマと向き合う

今回のトレーニングには、アジア人の参加者が多くいました。そして、内なるワークを進めていく中で、戦争のトラウマにまつわる話が自然と出てきました。日本軍の侵略によって苦しんだ人たちの話を聞くと、日本人として胸が痛くなります。自分が直接何かをしたわけではないけれど、歴史の負の遺産が今でも人々を苦しめているんだと感じました。

でも、ここで大切なのは、その傷を無視せずに、癒すことです。そして、その癒しが、次世代に愛や希望を手渡すことにつながると思うんです。私たち一人ひとりが、自分の内側との対話を通じて、傷ついたパーツや受け継がれたトラウマを癒していくこと。それが、本当の意味でのセルフリーダーシップのある世の中を作っていくと信じています。

Movementの時間

今回のトレーニングはZoomで行われたため、長時間の座りっぱなしというのが一つのチャレンジでした。そこで、私が担当したのが「Movement」の時間です。ランチの後、体を動かして、体に蓄積された感情を統合するためのエクササイズを4回にわたってガイドしました。みんながその時間を楽しみにしてくれて、少しでもリフレッシュできたと言ってくれたのが本当に嬉しかったです。

IFSをこれから学びたい人へ

IFSは、ただの心理療法ではなく、生き方の指針にもなるものです。自分の内側とのつながりを深め、セルフコンパッションを実践するための大切なツールです。

来年には、日本でもついに公式のIFSトレーニングが開催される予定です。私も教材の翻訳や通訳に関わる予定で、非常に楽しみにしています。IFSを通じて学ぶことは、日々の生活の中で役立つものばかりです。もし興味があるなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。きっと、あなたの人生に素晴らしい変化をもたらしてくれると思います。


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