つくば市のまちづくりの考え方について

今回の活動報告は、私のつくば市の財政力とまちづくりの考え方を提言してみたい。

1-1(資料1)

資料№1をご覧いただきたい。これは令和4年3月議会で内示された令和4年度のつくば市予算案だ。一般会計1,015億3,200万円。一般会計と特別会計の総合計は1,364億1,356万円。水道事業・下水道事業を合わせると実に1,622億6,715万円にも上る。

続いて資料№2と資料№3をご覧いただきたい。つくば市の人口データ。令和2年度までにつくばエクスプレスの沿線開発の影響もあり、確実に人口が増加している。令和4年度現在の人口は、247,822人まで増加。県都の水戸市の270,349人に接近して、今後は水戸市を追い抜くことも現実的に想定される状況になっている。(資料№3参照)

1-2(資料2)
1-3(資料3)

2019年には、五十嵐市長より、私共、市議会議員に説明があった。つくば市は、これまで人口増加の推移をおよそ2035年まで増加すると将来展望のシミュレーションを想定し、まちづくりを進めてきた。しかしながら、想像を超えるほどの人口増加の進捗率を踏まえて、再度、調査及び人口増加の推移の見直しをして、将来展望の指標である数値目標を、『人口増加は2048年までとする』という方針を打ち出してきた。つくば市の第2期戦略プランにも明記するというわけだ。人口も約29万人になると明記されている。(資料№4をご覧いただきたい。)

1-4(資料4)

当時、この説明を受けたときに、非常に驚愕したことが記憶に残っている。全国津々浦々で人口減少社会が顕在化している中で、つくば市の特異性を表している出来事だったからだ。『2035年 → 2048年まで人口が増える』となると、さすがにつくば市議会議員としてのつくば市政の考え方も大きく変わる。想定していた2035年よりも15年も長く予算規模も増え続けると想定されるわけだから、大きなショッキングを受けた。
 具体的に何が違ってきているのか?

つくば市の今後のまちづくりのキーワードは、「つくば市第2期戦略プラン」に明記されているとおり、大項目については、多くの市民の皆様からは理解ができるだろう。1.やはり科学の街!つくば市。市民のために科学技術を生かす。2.持続可能な社会の構築。3.地域が支えあう介護、医療、福祉のまちづくり。4.環境にやさしい循環型社会の実現。5.公共インフラ。多様性のある移動手段の整備、および、国土強靭化の推進。大まかに私がイメージしている5項目であるが、最後の5.公共インフラ。多様性のある移動手段の整備、国土強靭化の整備については、どうしてもそれなりの予算規模が大きくなる。(資料№5参照)

1-5(資料5)

しかも道路や水道、下水道、防災インフラ。また、つくば市の都市計画プランについては、これほどまでの人口増加に対応しきれていない都市計画になっていると考えている。
 そこにきて、今後さらに2048年までは人口が増え続ける見通しを変更するとなると、街づくりの基本的な考え方も大きく変えざるを得ない。財政力がますます期待できる今後10年をかけて、積極的に都市計画を基本として大きな見直しを図るべきと考える。ほかの自治体では、到底できないことなのだ。税収見込みも確実に増えることを予想されるし、それなりの大きなインフラ整備の計画を組み立てることができるわけだ。

だからと言って、無駄な投資にならないように、我々、議会がチェック機能を果たすことは当たり前だし、我々、市議会議員の責任も重くなる。特に、新交通システムによる多様な移動手段は実現可能だ。

周辺地域はますます高齢化して、運転免許なしに生活できない方が増える一方で、買い物難民などが顕在されないように、道路にしても、交通システムにしても、積極的に投資するべきだ。

また、あまり知られていないが、水道や下水道のインフラもかなり今後、改修しなければならない。この予算もかなり大規模になることは予想されるが、積極的に整備を進めるために、さらなる強靭化のために積極的財政基調を推し進める必要がある。
 私は、市長のこの人口推計の見通しの変更を重く受け止めて、今までのつくば市の都市計画やまちづくりの考え方について、考え方が一変したことをこの場を借りてご報告したい。

1-5(資料6)

資料№6をご覧ください。つくば市の台所事情から抜粋したが、今までの予算規模を考察すると意外と公共インフラの割合は、規模が小さいと考えている。この考え方を変えるべきだと今は考えている。

積極的財政方針に返還すべき時といえるだろう。

大事なことは、ほかの自治体ではできないこと。その潜在能力を最大限生かせる条件が、このつくば市に整ってきていること。そして、それに積極的に投資することが、未来の子どもたちやつくば市のまちづくりの発展には、負の遺産とはならないこと。むしろ未来に向かっての投資になることを伝えたいのだ。この機会に、ぜひ、皆様からのご意見も賜りたい。よろしくお願い申し上げます。

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