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レコード徒然物語・その8

レア盤と言うものがある。レア盤になる条件はいろいろだが、専門店やオークションで高値で取引されるから、そう言うのを何枚も、いや、何種類も持ってりゃリッチマン、そう、レコード成金も夢じゃない。

僕が持ってる中で一番びっくりしたのがThe Damnedの日本盤デビューシングルだ。吉祥寺ユニオンの買取リストたまたま見てて、ぶっ飛んだ。何、買取価格9万円!?

今、いくらが付いてるのか調べてないけど、シングル盤一枚にかくも高値が付くものかと、衝撃を受けた。友人が言うには発売されてすぐ、Stiffレーベルの配給が東芝からほかに変わってしまい、市場から姿を消したと言うのが背景らしい。出回っている枚数が少ないのだ。しかも、初期のパンクロックと言うジャンルが、僕がレコードを手放した2001年当時と違って、今は世代も交代して新たな人気があるのだろう。

そのシングル盤そのものは、僕が持ってるくらいだから町のレコード屋で普通に買えたのに、それがたまたまこんな高値がついてしまうのだからわからないものだ。まぁ、僕は売る気はないけど、もし、複数枚持っていたら売るかも知れない。となると、当時複数枚買っておけば、財産形成に一役買ったかも知れないって訳だ。だからと言って、何でもかんでも複数枚買うほど予算に余裕がある訳ではないしね。

買取リストは見ているだけで、うひゃぁ、とか、へぇ〜ってなるから楽しいんだけど、ビートルズの英国オリジナル盤など、ほんとに高い。サウンドも全然違うから、それ聴かないと!と言われてもそこまで投資する気にはなれないなぁ。

ほかにレア盤と言えるのは、米国盤”Hey Jude”を買ったら、センターレーベルが両面ともSide 2!単なる製造ミスなんだけど、レアだよね。いや、製造枚数を想像すればレアなんかじゃないんだけど、たまたまくじ引きに当たったような気分だ。

本来、初回盤とかはそれなりに価値があるだろうし、あえて初回限定盤なんてのもあって、装丁が違ったり、ボーナスDVDとかのオマケが付いてると、まんまと乗せられてしまう。元々、限定ってヤツに弱いんだ。

レコードはリリース時点では世の中に相当な枚数ばら撒かれるはずなんだけど、時間と共に数が減って貴重になるのはなぜだろう。持ち主が捨ててしまうのだろうか?やはり、持ってなければダメなんだな。自分が欲しくて買ったレコードがレア盤となって貴重になるのはなんか得したような気分になる。あとは、あれか。雑誌のオマケに付いてたソノシートとか編集盤CDとかも、ほかで手に入らないから買っておこうとなる。あっちにいた時、英国の雑誌のオマケCDも随分集めたが、フランスやドイツの雑誌のオマケの方が日本人にとってはレアなんじゃないかな。OASISやDylanのLiveコンピレーションとかもあった。勿論、買った。

続く


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