ガリよ、さらば!
やっぱエレクトロニック・クリーナーの効果は抜群だ。
このアンプ、僕も企画に一枚噛んだ代物なんだが、英国のオーディオクリティックと組んで、所謂”Wire with gain”のコンセプトの元、歪などのスペックより音楽性重視で製作、英国で一時はベストセラーになった。
記念にと言う訳でもないが、僕も一台買ってあっちで使っていた。帰国してしばらく使ってなかったのだが、最近はサブスクで聴くことも多く、机のそばにアンプが欲しいなと思い、引っ張り出してみた。英国仕様なので、Amazonでトランスを買い、電圧を変換して使ってみた。
最初はよかったのだが、やはり古いからか、急にガリが酷くなり、どうしたものか、とあれこれ思案していた。右からしか出ないとか、叩くと出る、とか、ガサゴソ言う。もうダメかもしれないから安いの買うか、とか思ったりしたが、ネットでみると、ガリを無くす方法は色々あることがわかった。分解してヴォリュームポッドをアルコール洗浄するといった本格的なものから、接点復活剤でやっちゃうもの、果てはヴォリュームをミニマムからマックスまでくるくると30回以上廻してみるといったお金のかからないものまでそれこそピンからキリだ。
そんな中、フェーダーオイルと言うものが最もいいらしいと言うのを突き止めたが、一本六千円以上する。どう考えてもシュッっと数回やるだけだろう。余ってしまっても困るなと諦めていた。
再び、そんな中、友人が同じ悩みをFBで打ち明けていたので、先月アコナイのプチ打ち上げでこの話題を出してみたところ、エレクトロニック・クリーナーなら千円以下で手に入ると教わった。
先日、Amazonで700円ちょいで手に入れ、今日、使ってみた。ボンネットを止めてある銅ネジを外し、ボンネットを外した。ヴォリュームは右の端に鎮座ましましていた。こんなに小さいのか。二軸なので、左右がひとつにまとまっている。勿論、左右一個ずつある。
処置の前にYouTubeで一通り、注意点などを把握し、赤いKURE独特のほっそいパイプをヴォリュームの隙間に当て、シュシュッと何回か吹きつけた。匂いがあるとのことだったが、さほど気にならず、何発かくらわした。
ちょっと効果をみてみようと鳴らしてみたら、おお、ガリは無くなりスッキリとヴォリュームをコントロールできるではないか!いやぁ、ありがたい。友人に感謝だ。その友人が制作したCDもぜんぜん快適に聴ける。アンプを買い直すなどと言う愚挙に出ないでよかった。アンプが普通に鳴ることがこれほど嬉しいとはね。新品を買ったみたいにワクワクする。