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叱られ上手にさせるには

本日のテーマは「叱り方」です。

①「怒る」のではなく「叱る」

誤解を恐れずに、はっきり言うと女親は叱り方が下手です。
というか、叱らずに怒っています。
 
まずは違いを明確にしましょう。
叱る・・・冷静に駄目な点を指摘する
怒る・・・感情をむき出しのまま相手にぶつける
 
感情的に物事を言っても駄目です。
きちんと落としどころを決めてから対応しないと、お互いに不毛な時間を過ごします。
 
私はポーズとして感情的に見せることはありますが、頭の中は至って冷静です。
だから、別の生徒の対応が入ってもすぐに元に戻れます。
 
きちんと論点を明確に伝えないと、何度も同じことで怒らなくてはなりません。
「何度もいっているでしょ」が出ている場合は、子供が悪いのではなく、怒っている親が悪いのです。

②なぜ叱られているのかが分かっていない

上記のような怒り方をしていると、子供にその原因が伝わっていないことがよくあります。
だから何度も同じ過ちを繰り返すのです。
 
何が悪いのかをはっきりさせる、それが「叱る」です。
伝わらないのは、伝え方が悪いからです。
 
感情的にならず、叱られている子供の様子をしっかりと観察して、その都度伝え方を工夫してください。

③意思表示をしない

怒られ慣れている子供はだんまりを決め込む傾向にあります。
 
それは嵐が過ぎるのを待っているからです。
親が怒り疲れるのを、時間が過ぎるのを待っているからです。
 
つまり、心ここにあらずの状態なので、何を言っても効果がありません。
 
だんまりのほかには、目が泳ぐ、指遊びなども話を聞いていない証拠です。
上級者(?)はそれをなんとか押さえますが、下半身に動きが見られます。
 
ですので、叱られている表情・動作をつぶさに観察して、きちんと聞かせる工夫をしましょう。

④双方向のコミュニケーションにする

だんまりを決め込む原因は一方的に怒るからです。
 
もちろん場面場面では一方的に話さなくてはならないですが、ずっとだと聞いているほうも飽きてしまいます。
ですから時折、子供に言わせることが重要です。
 
なんで叱られているかわかる?
あなたがこうされたらどう思う?
 
それでもだんまりを決め込む場合は長期戦です。
一切折れてはだめです。
 
一回でも折れると、子供はそこを目指して逃げます。
 
はっきりと意思表示するまでは終わらせない迫力を見せてください。
もちろん、大人ですから妥協点やヒントは考えてください。

⑤焦点は1つ

最悪なのは、1回の説教に何個も盛ることです。
 
「そういえば〇〇も」「あのときも〇〇」
 
いくつも論点があると、結局何を言われたのかがわからなくなります。
 
言いたいことはいろいろあるとは思います。
 
それでも1つに絞ってください。
 
あと遡及する話も禁止です。

⑥最後はやっぱりまとめをする

「わかった?いい?」「はぁ~い」で終わっていませんか?
 
改善すべき点、約束したことを必ず最後に言って言わせましょう。
 
さらには、それを破った際のペナルティも決めてしまいましょう。
 
叱り方しだいで子供の反応は変わってきます。
 
まず何で叱られるのかがわかっていると、叱られないように回避します。
 
原因がわかっていない、あれもこれもどれもの状態だと回避しようにもできません。
 
私が常々子供たちに言っていることは
●わからない、できないは怒らない(ただし勉強していることが前提)
●怒るのは「いわれたことをやらない」「わからない・できないままにしている」ときだけ
の2点です。
 
それを回避する方法としては
●言われたことはしっかりとやる
●わからない・できないときは、それを明確にして質問・相談する
ことを強調しています。
 
以前大手にいた頃の、私の担当の受験生(小6)は自己分析ができました。
 
模試返却時の生徒面談でも、私は「それで?」しか言いませんでした。

すべて生徒が「悪かった点」「改善方法」「期限」を順次言っていきます。
 
これは双方向の叱り方をした結果、物事をその場で考え答えを出すようになったのです。
一方的に怒っていては、このような成長は見られません。
 
中学受験生というと、「どうせ優秀なお子さんなんでしょ」と思われますが違います。

私は志願して下位クラスを担当していたので、偏差値40~50のお子さんがそうなったのです。
 
そのためにしたことは言いにくいのですが、親から子供を切り離し、私の管轄下で、私との接触回数を増やしました。
 
授業・自習を含め、毎日下校したらすぐに塾に来て、帰宅は22時という生活をさせていました。

親の愛情は無限です。

それゆえ感情的に接してしまうことが多々あります。
 
中学生だと、親も大人扱いしますから感情を抑えられます。

しかし小学生、しかも受験生となると親の感情は時によってマイナスにはたらいてしまうことが多いです。
 
ですから、私は子供を親から取り上げて勉強漬けにさせました。

これがいいのか悪いのかは、各ご家庭の方針に関わってきますが、受験を考えるとベターでした。
 
実際、全員合格し、合格校の偏差値は9月模試の偏差値よりも+5(平均)でした。
 
話が今日のテーマからズレましたが、子供の成長は
●きちんと叱る
●適度なスパルタで緊張感というストレスを与える
ことが重要だと思っています。
 
2つめの内容は機会があったらお話しますね。

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