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日記 9/27~10/3 2021

27日。
白鵬引退のニュースを読む。残念だけれど、仕方がない。バンドがデビューしたての頃は楽曲制作以外にすることがあまりなく、時間を持て余していた。アジカンは午前中からリハーサルをし、午後には散会することが多かったので、なんとなくNHKを観ているうちに大相撲が大好きになってしまった。白鵬はまだ平幕で、自分の大相撲ファン歴は白鵬と共にあったといっても過言ではない。寂しい。

28日。
久々に身体を動かした。コロナ禍での運動不足がたたって、身体中の筋という筋が硬くなっているように感じる。運動の後は妙にお腹が空いたので、ずっと控えていたラーメンを食べに行った。ものすごく疲れてくると、脂でギトギトのラーメンを食べたくなる。決まってお腹が痛くなる。身体に合わない飲食はゆるやかな自傷みたいな行為なのに、無性に食べたくなるのが不思議だ。

29日。
アジカンのリハーサル。とても楽しく演奏した。集まることができなかった時間を経て、最早、集まって音を出すだけで楽しい。コロナ禍で音楽関係の仕事の7割はなくなってしまったが、唯一の救いは音楽を演奏することがこれほどまでに楽しいということを再確認できたことだと思う。リハのあとはボイストレーニングに。声がよく出る姿勢と呼吸。それだけで毎回、生まれ変わったみたいになる。

30日。
六本木のスタジオでラジオ収録。選りすぐりのカカオ豆を使った高級チョコレートを食べた。とても複雑な味で驚く。そのチョコレートの値段の高さにいくらかの罪悪感を抱いた自分がいる一方で、チョコレートの値段を安くすればするほど、輸入先の農園も含めて、労働者たちが搾取される構造になってしまう。『チョコレートの真実』という本を思い出す。食べものについて考えることはとても大切だ。

1日。
スタジオで山ちゃんのデモ曲にメロディを付ける作業を行う。最近はメロディメイクスの調子がいい。それとは裏腹に調子の悪かったダイソンの掃除機の、変わらないはずの吸引力が皆無、つまり動かなくなってしまったので買い替えた。CBSは無塗装の床板どうしの隙間に埃や土が落ち込んでいく造りになっているので、吸い込む力が大事なのだ。ダイソン。強そう。掃除機メーカーの名前として100点。

2日。
原稿を書こうとしたが何も出てこなかったので、散歩をしたり、スーパーで買い物をしたりした。刺身の盛り合わせを買って帰ったが、どこで獲れた何という魚の刺身なのか、シールに書いてほしいと思う。鮪と鮭はわかる。鯛と平目もわかる気がする。しかし、カンパチらしき刺身が本当にカンパチかどうか不安だ。産地と魚名が書いてある柵を買おうかと悩んだが、ひとりで食べるには大きかった。

3日。
横浜で「ぴあフェス」。「ぴあ」っていう字面が何年もこの世に根を張っていろいろな事業をしているというのはなかなか興味深い。NUMBER GIRLは思い出補正なしで最高にクールだった。向井さんやレキシの池ちゃんとも話せて嬉しかった。8年くらいサポートしてくれているシモリョーとは区切りのステージ。孤独なときも支えてくれた。感謝しかない。準備してまた誘うよ、っていう気持ち。