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【3/8】パウエル議長上院議会証言

FRBパウエル議長は上院の銀行住宅都市委員会の公聴会にて発言しました
発言内容は議会開始直後に原稿が公開されました

発言内容はタカ派な姿勢を強調するもので、利上げスピードの加速(0.50%利上げ)の可能性を示唆しました
また、次回FOMCで公表される当局者の金利見通し(ドット・チャート)も引き上げられる公算を示しました

🔹発言要旨(質疑応答含む)

データは金利の最終的な水準が、以前の予想よりも高くなる可能性が高いことを示唆している

データ全体が、より速い引き締めが正当化されることを示している場合、利上げペースを速める準備はできている

1月のデータの強さの一部は、季節外れの温暖な天候による可能性が最も高い
インフレ率を2%に戻すには、住宅を除くコアサービスのインフレ率の低下と、恐らくは労働市場の軟化が必要
価格の安定性を回復するには、しばらくの間、制限的な政策スタンスを維持する必要があることはほぼ確実
コアインフレ率は、期待したほど急速には低下しておらず、まだ先は長い
私たちの政策目標(雇用と物価)が衝突する時が来るかもしれない
住宅サービスのインフレは、今後6〜12か月で低下すると予想される
利上げの完全な影響はまだ見えていない
今のところ、次回FOMCでの四半期金利見通し(ドット・チャート)は引き上げられる可能性が高いことを示唆している
インフレ抑制に失業率の大幅な上昇が必要だとは考えていないが、インフレ抑制には雇用の軟化は必要
大幅な景気後退は必要ないと考えている
2%のインフレ目標を変更するつもりはない

[原稿全文]FRB公式サイト

🔹マーケットの反応

ある程度は市場予想通りの内容でしたが、パウエル議長の発言が進むに連れて株式指数は下落幅が拡大
最近話題となっている個人投資家による24時間期限のオプション取引(0DTE)の動きが値幅を増幅させている可能性はあります

為替市場ではドル高が進行し、ドル円は137円台に迫る動きとなりました

コモディティ価格も事前に軟調に推移していましたが、下落幅を拡大
WTI原油は2ドル超の下落、NY金は30ドル以上の下落となりました

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