理想と現実と独断と偏見と

 理想の生き方ってありますか?「みんな仲良く右ならえで、平等な格差のない世界」「頑張りは評価され、その分裕福な生活を送れる世界」どちらが幸せでしょうか?今日はそんなお話をしようと思います。ちなみにですが、前述の選択肢、誤った二分法と呼ばれる詭弁です。実際には他にも選択肢があるのに、二つの選択肢だけしか考慮しない状況のことで、このようなモノの言い方してくる輩には気を付けましょう。もちろんココもです。


 さてさて、なんの話しがしたいのかというと資本主義と共産主義の話しです。んなもん知ってるし、どうせ独断と偏見だろとお思いのアナタ。正解です。ご存知の方は読む価値ないし、独断と偏見とWikipediaです。ちょっとした前振りです。

 さっそくですが

資本主義

 まずはWikipedia先生お願いします。

資本主義(しほんしゅぎ、英: capitalism)または資本制は、営利目的の個人的所有者によって商業や産業が制御されている、経済的・政治的システム。特に近現代の資本主義の根幹は、自由資本主義・リベラルキャピタリズム(liberal capitalism)と呼ばれており、資本主義に基づく社会は「資本主義社会」「市民社会」「近代社会」「ブルジョア社会」等という。
 概要
 資本主義は封建主義の後に現れた体制である。産業革命および、アメリカ独立革命やフランス革命等の資本主義革命(市民革命)によって確立された。資本主義は、一切全てを商品化していく「市場システム」であり、かつ、諸々の近代国家に蓄積・競合をさせる「世界システム」でもあるという。その主体は企業であり、これが物財やサービスを生産し流通させている。構造的には、資本(としての生産手段)を私有する資本家が、労働者から労働力を買い、それを上回る価値のある商品を生産し、利潤を得ている。
 資本主義の弊害に対し、修正や反対をする概念や立場には修正資本主義、反資本主義、社会主義、共産主義、国家主義(ナショナリズム)、国家社会主義(ナチズム)、結束主義(ファシズム)、第三の道、第三の位置等がある。一方で、資本主義的な自由競争を更に推進する概念・立場には新自由主義、リバタリアニズム等がある。

 難しい言葉多いと眠くなりますよね。今の日本です。アメリカです。資本家が労働者から労働力を買い、労働によって商品を生産し、利潤を得るって流れです。資本家しか潤わないような書き方してしまいましたが、たいがいの資本家は労働者に還元してるって信じてます。ただ、それでも格差はありますし、格差が大きければ大きいほど人は不幸に感じます。労働者の中には働きたくても働けない人も大勢います。資本家が利潤の追求をした結果ブラックと呼ばれる企業もありますし。問題山積みですよね。

 そこでこんな考え方はいかがでしょうか?

共産主義

先生お願いします。Wikipediaより引用

共産主義(きょうさんしゅぎ、英: Communism、独: Kommunismus、露: Коммунизм、コミュニズム)とは、政治や経済分野での思想や理論・社会運動・政治体制のひとつで、財産の一部または全部を共同所有することで平等な社会をめざす。

 家庭をイメージするといいかもですね。家は家族みんなのものだし、弟の漫画は気軽に借りられます。それを社会全体でやったらみんな平等じゃね?って感じですかね。
 再び引用

この用語は色々な社会的状況を指すために使用されたが、現代では経済的政治的な組織や体制に関連して使用されるようになり、特にマルクス主義と関連付けて使用されるようになった。

 現代では「マルクス主義と関連付けて」…。先生お願いします。

マルクス主義(マルクスしゅぎ、ドイツ語: Marxismus)とは、カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスによって展開された思想をベースとして確立された社会主義思想体系の一つである。しばしば科学的社会主義(かがくてきしゃかいしゅぎ)とも言われる。マルクス主義は、資本を社会の共有財産に変えることによって、労働者が資本を増殖するためだけに生きるという賃労働の悲惨な性質を廃止し、階級のない協同社会をめざすとしている。
マルクス、エンゲルスの思想
共産主義
 マルクスとエンゲルスは、1847年に設立された共産主義者同盟の綱領の起草を委託され、1848年に『共産党宣言』を書いた。そこでは、人類の歴史は、自由民と奴隷、領主と農奴、資本家と労働者などの、隠然または公然の階級闘争の歴史であるとされ、近代社会はブルジョワジーとプロレタリアートにますます分裂しつつあるとした。プロレタリアートは、自分の労働力を売って生活するしかない多くの人びとである。プロレタリアートがブルジョワジーから政治権力を奪取し、生産手段などの資本を社会全体の財産に変えることによって、社会の発展がすすむにつれて、階級対立も、諸階級の存在も、階級支配のための政治権力も消滅し、一人一人の自由な発展がすべての人の自由な発展の条件となるような協同社会がおとずれるとした。
唯物論的歴史観(唯物史観、史的弁証法)
 マルクスはヘーゲル左派として出発し、1840年代に起こったヘーゲル左派の内部論争の過程で、ヘーゲルの弁証法哲学やフォイエルバッハの唯物論を受け継ぎつつ、ヘーゲルの観念論やフォイエルバッハの不徹底さを批判し、唯物論的歴史観(唯物史観)を形成した。これは、法律や国家、文化などの基礎にあるのは経済(生産と流通)だとする見方であり、以後彼は経済学の研究に集中することになった。1859年発行の『経済学批判』の序文において、彼は唯物論的歴史観を次のように説明した。
・生産力の発展段階に対応する生産関係の総体が社会の土台である。
・この土台の上に法律的・政治的上部構造が立つ。土台が上部構造を制約する。
・生産力が発展すると、ある段階で古い生産関係は発展の桎梏(しっこく)に変わる。そのとき社会革命の時期が始まり、上部構造が変革される。
・生産関係の歴史的段階にはアジア的、古代的、封建的、近代ブルジョワ的生産関係がある。
・近代ブルジョワ的生産関係は最後の敵対的生産関係である。発展する生産力は敵対を解決する諸条件をつくりだす。それゆえ、資本主義社会をもって人間社会の前史は終わる。
 以上が唯物史観の要約である。
経済学
詳細は「マルクス経済学」を参照
マルクスの長年の経済学研究は『資本論』として結実した。
 マルクスはアダム・スミスやリカードの労働価値説を発展させて剰余価値説をうちたて、これによって資本家による労働者の搾取を解明した。マルクスによれば、労働力の価値(労働者自身と家族を維持するのに必要な生活必需品の価値)と労働力が生み出すことができる価値とはまったく別物である。資本家は労働力を価値どおりに買ったとしても、支払う賃金を超えて価値を生み出すように労働者を働かせることによって、超過分を無償で取得する。この超過分(剰余価値)が資本の利潤の源泉である。土地所有者が資本家に貸した土地に対して得る地代、銀行が資本家に貸し付けた資金に対して得る利子などは、この剰余価値から支払われる。
 剰余価値説に基づく資本主義経済の運動法則の解明は、労働者階級の解放、階級の廃止という共産主義運動の目標に理論的根拠を与えることになった。

 いくつか抜粋したんですけど、誰かわかりやすく説明してもらえないでしょうか?
 近代社会はブルジョワジーとプロレタリアートにますます分裂しつつあるとした。プロレタリアートは、自分の労働力を売って生活するしかない多くの人びとである。プロレタリアートがブルジョワジーから政治権力を奪取し、生産手段などの資本を社会全体の財産に変えることによって、社会の発展がすすむにつれて、階級対立も、諸階級の存在も、階級支配のための政治権力も消滅し、一人一人の自由な発展がすべての人の自由な発展の条件となるような協同社会がおとずれるとした。
 この辺がメインかなぁ。とりあえず階級のない平等な世界にしたいってことはわかります。資本家が労働者から搾取しているって考え方なのもわかりました。資本主義はよくないから共産主義どうよ?ってことでいいんですよね?
 一応Wikipediaより引用

カール・マルクス(ドイツ語: Karl Marx, 1818年5月5日 - 1883年3月14日)は、ドイツ・プロイセン王国出身の哲学者、思想家、経済学者、革命家。社会主義および労働運動に強い影響を与えた。

哲学者で思想家で革命家の方の主義主張ってことまではわかりました。やっぱり哲学者の方は上っ面じゃなかなか理解できないですよね。あ、エンゲルス氏はマルクス氏のサポーターっぽいので割愛。

 

長々と書いてきましたが、共産主義についてでした。ゴリゴリの労働者階級の筆者には耳障りのイイことがたくさんありました。
 ただね、まずソ連は失敗しましたよね。Wikipediaより引用
 

ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国(ロシア・ソビエトれんぽうしゃかいしゅぎきょうわこく、ロシア語: Российская Советская Федеративная Социалистическая Республика、略称:РСФСР)は、1917年から1991年まで存在していた、世界初の社会主義国家

 世界初の社会主義国家は現在存在していません。社会主義って言葉でてきましたが、この後登場します。
 競争のない社会は非効率的な生産と技術革新の停滞。そして労働者の労働意欲の低下を招きました。国家上層部は腐敗し、平等なんてどこにもありませんでした。お花畑は存在しなかったみたいです。残念ながら。しかし世界はあきらめていません。Wikipediaより引用

現在
国家が憲法などで共産党を指導政党と規定する国家には以下がある。
詳細は「共産党」を参照
マルクス・レーニン主義を掲げる国
中華人民共和国 - 中華人民共和国憲法 24条で「共産主義」を明記
ベトナム
ラオス
キューバ
その他(現在はマルクス・レーニン主義を掲げていない国)
朝鮮民主主義人民共和国 - 朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法で「社会主義」を掲げるが、現在は「共産主義」は掲げていない

 おい、今度はマルクス・レーニン主義出てきたぞ。先生お願いします。

マルクス・レーニン主義(マルクス・レーニンしゅぎ)は、マルクス主義の一つの潮流であり、ボリシェヴィズム、ロシア・マルクス主義の中心でもある。レーニンの死後、ヨシフ・スターリンによって提唱され、定式化された、ロシア革命の指導理念としてボリシェヴィキの指導者ウラジーミル・レーニンが案出したもの。またそれを一般化・普遍化した思想である。帝国主義論
資本主義は、資源と労働力と市場の確保のため、植民地争奪戦争を必然化するとする。
戦略論
プロレタリア独裁
革命後、全ての生産手段が社会化される共産主義に至るまでの時期には、反革命勢力となるブルジョワジーが残存しており、革命勢力であるプロレタリアートは奪った権力を行使して、これを抑圧しなければならないとする。後にスターリンはマルクス・レーニン主義を定式化するにあたり、レーニンにおいては共産主義に至る前段階であったプロレタリアート独裁期を社会主義であるとした。
レーニンにとって「独裁」とは、「直接に暴力に立脚し、どんな法律にも拘束されることのない権力」のことであった。(実際にはエスエル、メンシェビキその他の政党は、ソビエト体制下でもソビエトに参加していた。ところが反革命のテロ活動を行ったとして、レーニンはこれらの政党を禁止した。)そのため、レーニン直属のチェーカーなどの抑圧機関が無制限に国民の粛清を行った。チェーカーは1922年にGPUと改名して、スターリン時代も国民の大粛清を行った。これにより、元貴族や資産家、クラークばかりでなく、体制に反対した市民などが「人民の敵」として無制限に処刑され、他の共産圏でも踏襲された。

 共産主義に至る前段階であったプロレタリアート独裁期を社会主義であるとした。ここで共産主義と社会主義の繋がり出てきます。共産主義に至る過程にあるのが社会主義って考え方ですね。
 んで、なんかやべぇ単語バンバンでてきてますね。ちなみにレーニン氏はロシア・ソビエト連邦を建国した人。スターリン氏はレーニン氏死後29年間最高指導者だった人です。
 レーニン氏にとっての独裁は「暴力で支配するどんな法律にも縛られない権力」です。そのために共産主義の考え方では悪者扱いされている人たちだけなく、体制に反対した市民なども「人民の敵」として無制限に処刑されました。他の共産圏でも同じことやったよと。
 これ気づきますか?粛清されてる人、自国民なんですよ。戦争がイイコトとはもちろん言いませんが、自国民を粛清は別格にヤバいと感じませんか?国のために自国民を犠牲にするって誰に向けての国造りなんですかね。筆者が共産主義者の方を嫌悪している要因の一つです。一番は価値観の違いなんですけどね。埋めようがないです。
 中国とか今でもこの考え方ってことですよね。なんで爆買いできるレベルで貧富の差あるんすかね。まぁ、体制の批判できないみたいだし。それが共産主義なんでしょう。立派な指導者がトップに立つこと祈ってます。じゃないと共産主義は成立しないんで。完璧な采配を私利利欲なしに振るえる人、資本主義なら重宝されすぎて手放さんす。

 ここからは私見です。弱者を助けるという正義が共産主義には存在します。その正義はすごくステキで正しいように聞こえます。みんなが理想とすべきでしょう。
 なんてキレイゴトにしか聞こえないし、実現不可能、夢物語です。世間知らずと馬鹿にされる覚悟を持って、それでもこの理想に突き進むのならば頑張ってくださいとお声がけさせていただきます。支持も支援もしませんが。そんなにヒマじゃないんで。
 ただ、この偽善をタテに人々を先導しおかしな方向に向かおうとしているナニカは存在しています。割と手段は択ばずに。

 どうでしょうか?長くなってしまいましたが資本主義と共産主義と共産主義のヤバい面書いてみました。どう受け取るかは個人の自由です。冒頭でも触れておりますが、前振りなんですよ。次回、日本共産党編に続きます。


独断と偏見をWikipediaさんの力を借りて都合よくまとめております。毎度毎度ですが、賛否両論求めておりません。そして鵜呑みにしないでください。エンターテイメントで顔真っ赤にされても「イヤなら観んな」しか言いようがないっす。


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