人生一度きり、好きなように生きろ
2015/1/10 記
親父の体調が良くないらしい。
お袋の手紙に書いてあった。
「ずい分お前たちに迷惑掛けてきたから、岡山でひとりで何とかやるよ。会ったとしても介護に来るようなものだからそっとしといてくれ」
と言ってるとか。
お袋はそっとしとこうなんて言ってるけど、俺としてはやっぱり出たら一度会いに行こうと思ってる。
でないと、ゆっくり話す機会はなくなってしまうかもしれないから。
今回ここへ来た時に親父の手紙を受け取った。お決まりの説教なら破り捨てるところだったが、書いてあったのは
『人生一度きりだ。好きなように生きろ。』
だった。これから4度目の懲役をやらなければならないユウツと、こうなってしまった事への後悔と、お袋に何かあったらどうしようという焦り。
そして何より周囲の目を気にしてしまう自分に苦しんでいたところへ、この台詞はすべての思いを吹き飛ばし、俺を楽にしてくれたよ。
あの親父だからこそ出たセリフで、俺の脳の内も理解してたのかナ・・・ なんて感じた。そうだよ。俺の人生だからナ。他人にとやかく言われる事じゃない。そう思って開き直ると何だかすごく前向きになれたよ。
でも『ひとつ年老いた母親が居る事だけは忘れるな』
と付け足してあった。
もちろんだ。俺は手紙に向かって『判ってる』とうなずいたよ。しかし、あの親父もやっぱり好きなように生きたんだろうか。
32年振りにゆっくり話をしてみたいと今は思ってる。俺は好きなように生きてる。こう見えても営業マンから2部上場の企業へ転職し、その後1部上場会社を経て独立も果たしたんだぜ。
パクられて仕事も家庭も失ってからは180度方向を変えて堂々と薬物と関わって20年が過ぎた。
それが正しいか正しくないか、
後悔してるしてないなんて関係ない。好きなように生きて来た結果だから。
でもこれから先はさあ、残り僅かの人生をもう少し大切に生きてみようと思ってるんだ。
うーん。何か上手に言えないなあ。
PS
今となっては結果、カッコよく言ってたことは何ひとつ実現されていないバツの悪さに、日記を見るのが嫌になるぜ。
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