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地伝#35 🔳2009年 DJ再始動

iPhone 3GSが発売された年である。

不動産の営業を始めて2年が経った。働き始めた時の新鮮さは無い。仕事と会社の全体像も解り、営業マンとして成熟する時期を迎えた。

つまり、、、飽きてきた。

ここ2年は、今までよく遊んでいた音楽関係者と会う機会も少ない。休みは少なく残業も多い。現役のDJから脱落してサラリーマンをしている自分になんとなく恥ずかしさもあり、DJやラッパーと会うことを避けていた。

サラリーマン飽きた。
皆とまた音楽やって遊びたい。

そんな気持ちが、ぼんやりと頭にあった。

ここでポチョムキンから数年ぶりに連絡が入る。まるでこちらの心境を察しているかのようなタイミングだ。

「あー、ゴッシー君、お久しぶりです。今ソロアルバムを作ってて。アルバム出す前にミックステープを出したいんですけど作ってもらえないすか?」

数年ぶりに話すのにこの軽さ。
ポチョムキンぽい。

ここで僕とポチョムキンの間柄をおさらいしてみよう。

この頃から14年前の1995年、京都の路上でばったり知り合う。翌年に発売したミックステープで僕と餓鬼レンジャーの名前は全国に広がる。その後も活動を共にする機会が多く、特別仲の良い友人の1人である。

・・・・・

数年ぶりのミックステープ制作は不安もあった。しかも全てポチョムキンの曲だけという。構想を練るために1ヶ月ほど毎日毎日ポチョムキンの曲だけを聴いた。夢にまで出てきた。

出来上がったミックスをポチョムキンに聴かせると一発OKだった。

聴いてみましょう

https://www.mixcloud.com/pocyomkin/ヒトリズモウ1/

ミックステープの制作は時間を忘れるほど夢中になれる。サラリーマンの仕事に興味を無くして働いている時間が無駄のようにすら感じる。

… もう一度DJとしてやり直そう、とりあえず会社を辞めて自分を追い込んでみよう。首にタトゥーでも入れてみるか。(入れなかった)

ここまでの人生と同様に大して考えもせず次のステージへ向かってしまう。

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