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iPhoneの写真の撮り方を変えてみた。

はじめに

毎年新しいiPhoneが発売になると新機種に買い替えていて、今年もiPhone 13 Proを購入しました。iPhoneはカメラの機能・性能の向上が目覚ましく、もう普通のミラーレスカメラを超えるレベルまで来ていると言っても良いんじゃ無いかと思います。

でも残念ながらどこか自分にはしっくりこないところがあって、せっかくカメラ機能を期待して買ったのにうまく使いこなせなぁ、とずっと悩んでいます。もちろん記念写真やメモ代わりに撮る普通の写真は申し分無いのですが、自分の作品となるような写真を撮ろうと思うと何かが足りないというか、相性が合わないというか。。

色々と考えてみたのですが、これはカメラの良し悪しではなくて、昔気に入って使っていたカメラの感覚とiPhoneをカメラとして使う感覚との間にまだギャップがあって、新しい撮影スタイルを受け入れられていないだけだと気づきました。言い換えると、自分の撮影スタイルをiPhoneへ最適化する必要があるということです。そこで今回iPhone13を使い始めたのを機に自分の撮影、現像、インスタへの投稿など一連のワークフローを思い切って見直してみました。

まだまだ試行錯誤している途中ですが、うまくいけそうなスタイルが見つかったので、頭の整理も兼ねてポイントをまとめてみたいと思います。

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理想のカメラ

最近は専ら動画が中心なのですが、ずいぶん昔には静止画でスナップ写真を撮っていた頃もありました。スナップ写真を撮るとなるとカメラとの相性が結構重要です。相性の合うカメラに巡り合うと出歩いてたくさん撮影したくなるのですが、そうで無いと買ったもののそれほど撮影しなかったり、とかそんな感じです。

ずっと昔にリコーのGR Digital IIIというカメラを持っていたのですが、これが最高でした。小型軽量なのでポケットに入れることもでき、電源ボタンを押せばすぐ撮影できるし、28mmという焦点距離もとても使いやすかった。グリップの感じもしっくりきて、写真を撮る気にさせてくれるカメラでした。

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最近だとGR IIIという機種がスナップ写真を撮る人に人気があり、SNSにかっこいい写真が溢れているのでついつい欲しくなります。ここ数年かなり悩みました。GR IIIを買ってiPhoneと二台体制にしてスナップ写真はGR IIIで撮るようにしたら良いんじゃないか、いやいやせっかくiPhoneのカメラ性能がここまで上がってきてるんだからiPhoneを使いこなした方がいいんじゃないか、と行ったり来たりしていました。買う寸前まで行きましたが、やはり二台を持ち歩くのは面倒なのでiPhoneで頑張ることにしました。

とは言ってもGRで撮影するスナップ写真へは憧れがあるので、iPhoneでGRで撮るような撮影スタイルを実現したい、またモノクロ写真が好きなのでモノクロに最適化したい、という思いでワークフローを見直してみました。

これまでのインスタ写真の撮り方

それほど静止画の写真は撮らないのですが、外を歩いていて空とか雲とか、光と影とかが印象的な光景に巡り合ったらiPhoneのインスタアプリでサクッと撮影し、Amaroというアプリ内のフィルタだけあててすぐにインスタに投稿しています。これはもうかれこれ何年も細々と続けていています。

インスタを始めた頃は撮ってすぐに公開できるのが面白くてこのスタイルになったのですが、今では古いみたいですね。撮影後ちゃんと現像したものを作品として公開している人がほとんどだと思います。

あとインスタ標準の正方形の写真フォーマットが気に入っていています。35mmで慣れ親しんできた写真のサイズと異なるので、構図を決めるときに違う脳を使うような感じでとても刺激です。iPhoneの向きをちょっと上下や左右に変えるだけでもかなり違った絵の印象になるので、少しだけバランスを崩したりして構図で遊んでいます。撮影する瞬間に気に入った構図を見つけるのが瞬発力を要求するパズルを解くような感じで楽しいです。

新しい写真の撮り方

カメラアプリ

まず変えたのは写真を撮影するカメラアプリです。これまでインスタグラムのアプリで撮影していたのをiPhone純正のカメラアプリにしました。理由は純正カメラアプリだとホーム画面がロックしていても簡単に起動できるので、撮りたいと思った瞬間に撮影できるからです。インスタのアプリの場合、画面ロックを解除して、アプリを探して、カメラモードに切り替えて、等々撮るまでのオーバヘッドが非常に多いです。

写真のフォーマット

これまでiPhone純正アプリの写真モードでは標準の横長(もしくは縦長)のフォーマットを使っていましたが、最終的にインスタに投稿することが目的なので、思い切ってデフォルトのフォーマットを正方形に変更しました。写真をプリントすることもまず無いし、他のSNSに投稿するにも正方形は都合がいいし、メモや記録用に撮る時も余計なものが写り込みにくくなるので、デフォルトを正方形にしても今のところ特に困ることは無いです。さらに良いことに、撮影時に縦で撮るか横で撮るか悩むことが無くなり構図により集中できます。

iPhoneの握り方

iPhoneをカメラとして使う時の一番気になるのが握り方じゃないでしょうか。リコーのGRのようなカメラだとしっかりとしたグリップがあって構えた時に安定するし、片手だけでの撮影も簡単です。iPhoneで写真を撮ろうとすると手からスルッと落ちそうで不安だったり、スクリーンをタッチする動作が必要なので両手で操作しないといけなくなるし、縦位置と横位置を変えると持ち方を相当変える必要があったり、慌てて撮ると指が写り込んでしまったり。。

ということでiPhoneで写真を撮る時は左手でiPhoneを縦位置に構えて握ることに固定しました。写真のフォーマットを正方形にしたので縦位置で撮ると決めてしまっても問題はありません。また特に今回はiPhone 13 Pro Maxではなく小さい方のiPhone 13 Proにしたので、片手で縦位置で握った時のグリップ感は余裕があってかなり良いです。シャッターボタンを押す等大抵の操作は指が届くので左手だけで完結することができます。さらに縦位置だと写真を撮っていると気付かれないので、周りの人への負担を減らせます。

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モノクロの現像

これまではインスタのフィルタを使って済ませていましたが、モノクロ写真にしたいということもあり、ちゃんと現像をすることにしました。なので撮ったその場で投稿するのではなく、パシャパシャと撮っておいて後で現像してそれからインスタに出すようにしました。

高度な現像スキルは無いので、できるだけ簡単なアプリを探したところ、iPhone純正の写真アプリが自分の用途にはぴったりだということがわかりました。シンプルな画面で必要十分な調整ができます。とりあえず、彩度を-100にしてモノクロにして、周辺光量を落として雰囲気を出し、後は自分の好きなトーンになるようにちょっとだけ調整を加えて完了。ほぼ片手で操作できるのも嬉しいです。

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白枠

写真をどうやって見せるかは、撮影以上に重要なポイントだと思っています。今回はモノクロ正方形の写真にしたので、インスタで見た時にスッキリした感じになるよう白のフレームをつけることにしました。iPhone純正の写真アプリでフレームが付けられれば最高なのですが、フレームの機能はありません。他のアプリを探してみましたが、凝ったフレームやデコレーションをつけるアプリはたくさんあってもシンプルなものがなかなか見つからず苦労しましたが、最終的にはGoogleのSnapspeedを使うことにしました。フレームのテンプレートもシンプルなものがいくつか用意されていて、幅の調整も可能だし、何より操作が簡単なのが気に入りました。このSnapspeedで現像もやれば良いんじゃないか、と思って一度試してみたのですが、機能が多すぎたのとUIの操作感が自分好みではなかったので諦めました。

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まとめ

こんな感じで、左手片手でiPhone 13を持って、正方形の写真をパシャパシャと気が向くままに撮って、後でモノクロ現像+白枠を付けてインスタに投稿、というワークフローを始めてみました。今のところ、なかなか良い感じに自分のスタイルにフィットして気に入っています。正方形なのでGRとは違いますが、GRでやりたかった撮影のスタイルはiPhoneで実現できたと思います。モノクロの質感も自分の気に入ったトーンの感じに仕上げることができます。

iPhoneのカメラ機能は年々良くなっていますので、私のように撮影・現像・公開のワークフローを見直して、iPhoneに最適化してみてはいかがでしょうか。自分のスタイルに合ったものが見つかると、撮影が楽しくなります。





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