ニューヨーク旅行記 5日目
2024年9月10日に日本を出発し、5泊7日のニューヨーク旅行に行ってきました。最終日となる5日目(9/15 日)に訪れたスポットを振り返りたいと思います。
ゴスペル鑑賞
5日目は、またまたハーレムへ。そして2日目も同じくキミコさんガイドによるゴスペル鑑賞ツアーに参加しました。2日目と異なるのは、この日は日曜日という点です。そのためヨーロッパなどからも多くの観光客がハーレムを訪れていて、平日よりも白人観光客が目立っていた印象です。白人によるハーレム観光に複雑な思いを抱きましたが(富裕層による興味本位の西成観光みたいな)、現地の住人からするとアジア人の自分も似たようなものだろうと思うので、それ以上は語りません。またヨーロッパ観光客のおかげでハーレムにお金が落ちること自体は良いことなのでしょう。ただし、よりハーレムらしさを感じたい人は、平日に行ったほうがよいかもしません。
ゴスペルは黒人女性が神父を務める教会「Memorial Baptist Church」に行きました。こちらもフランスやイタリアなどから来た観光客たちがいっぱいです。「ゴスペル」というと神聖なイメージがあるかもしれません。しかしギターにベース、ドラムによる生演奏付きで、教会の聖歌というよりも、R&Bのライブのような感覚で楽しめました。別れ際、キミコさんが私たちにハグしてくれてうれしかったです。
AMY RUTH
そして、そのままハーレムに残り、昼食を食べました。「ソウルフード」という言葉は、日本でもカジュアルに使用されています。例えば「タコ焼きは大阪のソウルフード」といった、郷土料理くらいの意味合いですね。しかしソウルフードという言葉は本来、奴隷制時代に白人が捨てる臓物などを活用し、黒人たちが作り出したメニューを意味していました。その意味で言えば、「AMY RUTH」はまさに本来の意味でのソウルフードを味わえるお店です。
スヌープ・ドッグによる料理本『スヌープ・ドッグのお料理教室』にも登場する「チキン&ワッフル」というメニューはアフリカン・アメリカンにとって定番メニュー。そこでこちらのお店でもチキン&ワッフルを注文します(AMY RUTHでは公民権運動家として有名なアル・シャープトンの名前がメニュー名として付けられています)。そのほかAMY RUTHには、日本人のトミー富田の名前がついた「The Tommy Tomita」というメニューがあります。フライドチキンとワッフル、なぜこの2つを組み合わせるのか? と気になる人もいるかもしれません。しかし実際に食べてみると、これがとても美味しいことが理解できると思います。
お店は食べ物だけでなく、内装も見る価値があります。マルコムXやマイケル・ジャクソンなど著名人の絵があちこちに描かれ、それを見ているだけで楽しくなります。
ハーレムには多くのソウルフード店がありますが、AMY RUTHは観光客も多く、初心者向けのお店です。「ハーレム」「ソウルフード」という単語にハードルの高さを感じる人も、このお店なら気軽に来られると思います。
アフリカン・アメリカン・デー・パレード
この日、ハーレムでは1年に1度のお祭りが行われていました。それが「アフリカン・アメリカン・デー・パレード」。子どもから老人までがハーレムを練り歩くパレードです。「赤・緑・黒」はアフリカン・アメリカンを象徴するカラー。もしかしたら日本人の中にはアメリカにいる黒人=アフリカン・アメリカンと考える人もいるかもしれません。しかし、それは誤った認識で、アメリカ在住のアフリカ国籍というケースもあります。キミコさんも言っていたのですが、この日はブラックのお祝いではなく、あくまで「アフリカン・アメリカン」のお祝いなのです。
マーチングバンドやDJ、バンドなどが大きなボリュームで音楽を発しながらパレードしているだけでテンションが上がります。またアメ車やハーレイなどもゆっくりとメインストリートをパレードしていきます。「治安が悪い」とネガティブなイメージで語られがちなハーレムですが、とても活気に満ちていて、街全体の生命力を感じられます。放っておいたら、1日中見ていられるような、賑やかなお祭りでした。
トレーダー・ジョーズ
旅行の最後は、アメリカのスーパーマーケット「トレーダー・ジョーズ」に向かいます。目当てはお菓子で、それを友人へのおみやげに買って帰りました。ただしJFK空港の出国審査で、「バターワッフルクッキー」が引っかかります。箱を入念に調べられましたが、問題ないことがわかり無事出国できました。もしかしたらクッキーの崩れた粉が怪しい粉に見えたのかもしれません(ちなみにトレーダー・ジョーズ店内ではケラーニの曲とかが流れていました)。
5日目、終了。
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