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『ロング・バケイション』に恋をして

今日(3月20日)は祝日だった。

休みか。実に良い。

いや。それは世間での話で、僕は普通に仕事であったのだが。

普段ならこんなシチュエーション、恨み節の一つや二つや百や千など、つらつらと書き連ねる所だが、今日は違う。

昨晩遅くに、嬉しいメールが届いたのだ。


『A LONG VACATION』

の40周年記念BOXセット発送の知らせだった。


それは中学生の頃、リアルタイムで凄さを感じる事が出来た、日本ポップスの頂点。

大滝詠一さんによる渾身の一作だ。



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大滝詠一師匠の有名代表作である、愛称『ロンバケ』の発売から早くも40年・・・。

その40年もの間、妥協無く丁寧に作り込まれた素晴らしい『ナイアガラサウンド』は、決して色褪せる事が無いばかりか、常に新しいファンを獲得しながら、古来のファンをも新しい発見で唸らせ続けるという、常軌を逸した偉業を変わらずに更新し続けている。


その凄みは

『耳障りが良く、聴き流しても満足出来る』

事と、

『聴けば聴く程、新しい音の発見が出来る

事が同時に体験出来るという、まさに奇跡的な作品なのだ。

この『正反対とも云える作用』からも、『ロンバケ』が如何に凄いか、が窺い知れるというものだろう。

この相反する感覚に対し、大滝師匠は多くの情熱と時間をかけ、丁寧に丹念に『音を紡ぎ』あげていったのだ。


今回発売になった40周年記念BOXセットには、その試行錯誤の過程が収められているのだ。

レコード2枚組、CD4枚、Blu-ray1枚、カセットテープ1本、イラストレーター永井博氏の絵本、豪華ブックレット、そして缶バッジ、ポストカード等のNiagara福袋・・・欲しい。聴きたい。欲しい。

マニアなら複数買いしたいトコロだが、二万越えのお高い箱モノ・・・他のアーティストだったら購入は見送るしかないが、しかし大滝師匠の作品は3月発売だ。

そう。3月は僕の誕生月なのだ。


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40年前。その素晴らしき大滝詠一さんのサウンドに恋した僕は、今も変わらずに恋をしている。

想い出は『モノクローム』になっても、素晴らしいサウンドは『天然色』のままだ。




しかし、BOXセット専用の梱包ダンボールの文章には笑った。

『Niagaraロゴ』入りで有れば、ダンボールでもお宝になる。


ナイアガラーの細か過ぎる心理を突いた、実に洒落のある一文ではないか(笑)。







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