『EyeSightは夜道に警告する。』
『運転支援システム・EyeSight』
最近のクルマに搭載されている、運転補助装置だ。
漢字で書くと実にカッコ悪いのだが、実際には実に便利なシステムだ。
◯運転中にボーッとしてしまって、センターラインを超えたりしても、警告音が鳴り響いて教えてくれる。
◯信号待ち中にボーッとしてしまい、前のクルマが走り出した事に気が付かないと、警告音が鳴り響いて教えてくれる。
◯高速道路などで、常に前方車両との距離を一定に保ってくれる。
◯前方に人や物などがあると、警告音で教えてくれる。
などなど・・・ウルサイ程に親切だ。
だが、大雨や大雪、強い直射日光などには、まだまだ弱く、肝心な時にお休みしてしまう事も見受けられます。
そんな便利なシステムですが、何回かこんな事が御座いました・・・
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『EyeSightは夜道に警告する』
それは去年の夏の事でした。
長年憧れていた『怪談LIVE』を、何とか無事に終えた帰り道。
時刻は零時を過ぎていたでしょうか・・・、いつもの様に自宅への帰路を車で走っておりました。
途中、鬱蒼と杉林が生い茂り、潰れたラブホテルのある、ちょっとした山道の様な場所に差し掛かった時の事です。
突然『ピピピピピピ!!!』
と、運転支援システム・EyeSightの警告音が鳴り響きました。
モニターに目を向けると、
『障害物アリ』
との表示が・・・?
ライトに照らされた前方の道には、障害物などなく、ただ闇を照らすばかり・・・。
その道は幾度となく通っておりますが、今まで警告音など鳴った事は一度もありません。
ましてやセンサーは低い位置にある物には反応しないので、小動物の類いでもありません。
結局、その時は何事も無く普通に通過しましたが、その出来事以来、その場所を夜中に通過するのを私はやめました。
あの夜、センサーが感知したのは一体何だったのでしょうか・・・
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