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『カーマは気まぐれ』

刻を経て、改めて聞き返す毎に益々好きになっていく・・・そんな曲やアルバムが誰にでも有りますよネ?

今回取り上げるアルバムは、まさに自分的な『時と共に大好きになっていく作品』なのです・・


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『COLOUR BY NUMBERS』

  CULTURE CLUB 1983年


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カルチャークラブとの出会いは当時大ヒットしていたシングル『カーマは気まぐれ』だった。

勿論、文句無しの良い曲だ。だけどそれより何よりシンガーである『ボーイ・ジョージ』の鮮烈過ぎるイメージがあまりにもデカ過ぎて、肝心な曲の『核(コア)』に、まだまだ未熟だった僕の感性が到達出来なかった・・・

・・・というのが、当時10代前半だった僕の状況だ。

それは思春期の青さ故の過ちという事になるのだろうが、今となっては全てが懐かしい。

そうそう。後発のシングル『ミス・ミー』も『イッツ・ア・ミラクル』も、大好きだった。

しかし先述した理由により、楽曲が持つ本来の魅力を心底理解するのに『あと10年かかる』とは、この時思いもよらなかったのである。


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1995年。
環境がガラリと変化して、僕は手持ちのCDを殆ど手放してしまった。
残ったのはLPレコード百枚と、録音したカセットテープが数百本。

そのカセットテープの山の中から数本を無造作に掴み取り、ポケットに突っ込む。

取り敢えず仕事中にかけるBGMとして選んだのは、カルチャークラブのアルバム

『COLOUR BY NUMBERS』。

カセットをラジカセに突っ込むと、再生ボタンをプッシュ!!
流れて来たのは『カーマは気まぐれ』。

何て素晴らしいんだ!!

ソウルフルでいてラヴリーなボーイ・ジョージの歌声。

バックのリズムは、ドラムマシンに近いエフェクトをパーカッションにかける事によって、斬新なビート感覚を生み出す事に成功している。

そうして10年前とは比べ物にならない程の感動を受けた僕は、以降、更にカルチャークラブの事が大好きになったのだった。
(つづく)



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