ジャンケンで最強の手

あるわけねえだろ、そんなもん。


そりゃそうですよ。グーはチョキに勝てるけどパーには勝てないので。

でも非常に面白い。これらの手は状況によって強くも弱くもなります。


これは、人の強みも同じだと。そう最近学びました。

あなたの考えも、私の性格も、あの嫌いな上司の助言だって、どこかで強くどこかで弱いのかもしれません。そんな所見です。

※以下は「あなたの知らないあなたの強み」(著:古野俊幸)の感想文です。

特性に優劣なんてない

例えば、性格はみんなそれぞれ違います。それと同時に考え方も違います。これは育ってきた環境が違うから、とかそういうのが一番の理由かもしれないですね。とにかく、目の前にいる人、隣に座っている人、今日まで出会ったことのない人まで、みんないろんな性格で、様々な考え方をしているのです。こんな性格や考え方をその人の「特性」と呼びたいと思います。

この特性は優劣などないのです。どんな性格だろうと、どんな考え方をしていようと、上も下もないのです。だけど、世の中にはやれこういう考えをしなさいだの、こんな性格は損をするだの、そんな言葉に溢れています。

果たしてそれは正しいのでしょうか?


でも、人の意見は正しく見える

特性の正しさを説こうとするのは多くは「他人からの助言」か「本の中に書いてあったこと」なのではないかな、と思います。(インターネットの意見はこの度省きます)

まず、「他人からの助言」を見ます。私自身、よく上司から助言をいただいたりするのです。確かに、彼らの言い分は間違っていないとは思います。それと同時に、それが全てのような言い方をしているので、本当にそうなのか?と疑いをかけたくなります。

例えば、私の上司はよく「数字で目標を立てろ」と言います。その方が達成したかどうかよくわかるというのです。確かに傍目ではその方がわかりやすいと思います。しかし、私は逆に大事なことこそ数字にしたくないのです。それは、明確なイメージを頭に描き、それと現実を一致させることで目標の達成とするのが好きなのです。

これにも一長一短あります。前者は当然達成がわかりやすいです。しかし後者も良い点があります。それはより鮮明にゴールを描くことができる点です。数字なんて、些細なものなときもあります。数値目標を置くのであれば、それはある意味無機質になります。そうでなく、自分の周りの環境を変えるような、そんな目標であれば、後者で十分に明確なゴールが描けるのです。

また、本の中でもいろんな意見が出てきて迷うことがあるかと思います。例えば読書の仕方の本なんて、「1日に1冊本を読め!」なんていうのと「本は一ヶ月かけて読むぐらいがちょうどいい」なんていう本が混在しているわけですから、もうどれが正しいのかわかりませんよね。

でも見方を変えれば、両方正解なのです。要は前者は速読によって高速で大量の情報に触れることが可能です。対して後者は一冊をいわば究めるようなものなので、少ない情報量ですが確実に自分の身になるようにしていけるのです。


こんなふうに、世の中の答えと思うことは全て、ある側面から見ると正しく、別の側面からすると物足りないものなのかもしれません。だって、それぞれの特性の良さが最高に発揮される一方で、別の方法ではそこまでの効果が得られないということなのですから。

これこそ、ジャンケンとの共通点なのです。つまり、ある意見(グー)はある状況(チョキ)では有効に見えても、他の状況(パー)では、ある意味物足りない意見なのです。人の意見はみる側面、状況によって、正しく効果的に見えたり、その逆に見えたりするもんなのだろうと思います。

そのまんまでもいいんじゃない?

このように、人の意見が絶対に正しいとは限らないわけです。それはそのまま、自分の意見が間違っているものではないという証拠でもあります。他人に何を言われるからと言って、無理に変える必要はないでしょう。だって見方を変えればその特性はあなたの武器になるわけです。


そうは言っても、自分の意見に対してそのままではいけないと感じる人も中に入るでしょう。そんな人はきっと自分を変えたいと足掻いている最中でしょう。


それならば、他の人の意見を取り入れて柔軟に考えていくこともできます。せっかちな人があえて時間をかけて悩んでみることで見えることもあるでしょうし、また逆もまた然りです。

私自身、かなり慎重に行動する派ですが、たまに「えいやっ」とかなり無茶苦茶なことをすることもあります。それが全て良い結果になったわけではありませんが、特に人との出会いなどによっていい影響を受けたことは間違い無いです。

時には苦手な人の意見を受け入れることで危機を脱出することもあるでしょうし、逆に自分を信じ続けることによって道が開けることもあるでしょう。

適材適所で意見も使い分けていくのが大事かもしれません。

ただし、自分の意見がないとそれはただ池に浮かんだ枯れ葉が様々な波にさらわれてあっちこっちにいってしまうだけです。

そうならないためには、一本自分の意見を持って地に足をつけることも大事になってきます。そこだけは、こだわるべきかもしれないですね。


何よりも大事なことは、あなたはそのままでいいです。それでも十分な魅力があります。それでも変わりたいという超絶向上心の高い人は、他の人のいい点を盗めばいいです。コピーして自分の長所にしましょう。ただし、自分の筋だけは、守り抜きましょう。

さあ、もっと自信のある明日へと向かいましょう。





なので私はベットに向かいますね。

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