DX認定制度について調べた①

はじめに

名前は良く聞き知っているつもりだったが改めて調べてみました。色々調べていると、本制度を活用することで特に中小企業のDX推進に役立つ内容だと改めて感じました。中小企業診断士やITコーディネータ、ITベンダー等の立場で中小企業へDX支援する場合は、かなり活用できると思います。

DX認定制度とは

DX認定制度とは、「情報処理の促進に関する法律」に基づき、「デジタルガバナンス・コード」の基本的事項に対応する企業を国が認定する制度です。独立行政法人情報処理推進機構(以下、IPA)が、本制度に関わる「DX認定制度事務局」として、各種相談・問合せ対応及び認定審査事務を行っています。

出典:IPA

DX認定は、DX-Readyの状態、つまり「企業がデジタルによって自らのビジネスを変革する準備ができている状態」というレベル感です。なので、DXバリバリやってます的な感じを認定してもらうのではなく、これからこんな計画でこんな感じでやりますを認定してもらう感じです。

デジタル・ガバナンスコードとは

あらゆる要素がデジタル化されていくSociety5.0に向けて、ビジネスモデルを抜本的に変革し、新たな成長を実現する企業が現れてきています。一方、グローバルな競争の中で、競合する新たなビジネスモデルにより既存ビジネスが破壊される事例(デジタルディスラプション)も現れています。こうした時代変化の中で、経済産業省では、企業のDXに関する自主的取組を促すため、デジタル技術による社会変革を踏まえた経営ビジョンの策定・公表といった経営者に求められる対応を「デジタルガバナンス・コード」として取りまとめました(令和2年11月9日)。

出典:経済産業省

要は企業価値向上に向け、経営者が実践すべきデジタルへの対応の虎の巻みたいなものですね。

DX認定制度とデジタル・ガバナンスコードの関係

出典:IPA

デジタルガバナンスコードを実践する=DX認定制度の申請書を記入するような関係性です。DX認定制度を目指すことでデジタルガバナンスコードが実践できる感じですね。どこからDXを進めたら良いのかわからない場合の指針のあり方としては結構使えると思います。

DX認定制度のメリット

以下、IPAのサイトから引用

  • メリット1 DX認定制度のロゴマーク使用

  • メリット2 中小企業を対象とした金融支援措置

  • メリット3 税制による支援措置

  • メリット4 人材育成のための訓練に対する支援措置

メリットは色々ありますね。ロゴマークの使用はブランド価値向上に繋がり金融支援と税制支援は財務的にメリットがありますね。人材育成も同様に財務的及び人材開発面でもメリットはありそうです。

DX認定制度の位置づけ

出典:IPA

本制度の位置づけはDX-Readyレベルだということです。DX認定以降にも上位レベルの認定があり、そこはDXばりばりやってます的な感じですね。ただ、現在DX認定を受けている企業は1000社程度でその6割が大手企業です。(上場の関係があるため)中小企業はまだまだこれからだと思います。これら認定取得を目指してご支援する方策もありですね。


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