【小説】水上リフレクション8
第八章【レモンと手紙】
歳三と誠二はレース場で練習を見た後【華美】で軽く食事を取っていた。
「このなんとかグラタンは不味かばい」
「お前は何食っても分からないんだから贅沢言うな」
歳三は注文した不味いホットドックをかじりながら誠二に言った。。
その時、自動ドアが開き背中越しに声がした。
「あっ、ひまじぃに誠二さん!」
紛れもなく美鈴の甲高く大きな声だった。
「丁度、良かった。話があるんだ」
そう言って美鈴は俊三のとなりに座った。その横には、色は違うが美鈴と似たようなジャージ