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がん闘病日記 / 2020年の365日

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些細な日常をメモした日記です。
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記事一覧

無題

病気とは、向き合っても闘ってもいけない。 いくら向き合っても心が晴れることはないし、闘えば負けてしまうかもしれないから。 ただ、今日一日をまるごと生きて、明日が来ることを想いながら眠る。 病があろうがなかろうが、誰だっておなじことですね。 すみません、ひとりごとでした。 無題 untitled No.2,233 2020/06/17 – 169

おしりのほっぺた

唐突ですが、ふつうみなさんが椅子に座るときにはおしりの左右のほっぺたが身体をささえるじゃないですか。 もちろんぼくもそうだったんですが、6月のアタマくらいから直腸の腫瘍が大きくなりつつ下に降りてきたことによって、座るとおしりのほっぺたよりも先に腫瘍部分が椅子にあたって激痛がはしり、30秒と座っていられないというようなことになってしまってまして。自宅でも立ってるか、膝立ちになっているか、さもなくば寝ているかというような有様です。 外出禁止がゆるやかに緩和されるなか、家の近く

soul

のっけからちょっとグロいハナシです。 昨年の秋からずっと、毎日じぶんの大腸を見ながら暮らしてまして。あらためて、すごく動いてるんだなぁと。 じぶんの一部ながら、お腹の中に入っているときにはなかなか実感でなかったけれど。ちゃんと動くときと休むときがあって。ちなみにとんでもない激痛がやってくるのは決まって腸が動いているときだったり。 見ることはできないけれど、きっとほかの臓器たちもそうなんだろうな。 どこにあるのかいまだにハッキリしない「ココロ」というものにもし実体があって

harmful

抗がん剤は毒でしかないからやめておけとか、放射線なんてカラダを弱らせるだけだとか。 書籍にもWEBにもがん患者を迷わせるそんな情報がたくさんありますが、結局のところ、あれこれと思い悩むことがいちばん毒だなと、カラダにとって。ぼくはそうおもいます。 抗がん剤を打つと決めたなら、ビクビクせずに「ぜったい効く!」と信じて打てと。 毒 poison No.2,135 2020/03/11 – 071

like clouds and water

運命の流れに逆らわず。 投げやりになっているわけでもなく、悲観しているわけでもなく。当分はお迎えが来そうにないぞ、という今のありのままを前向きに受け入れ、今日をあたりまえに凡凡と生きようという気持ちで。 一身如雲水 flows like clouds and water No.2,128 2020/03/04 – 064 一身雲水のごとく、悠悠去来に任す – 全唐詩より 私は雲の如く、水の如く、悠々として流れに身を委ねている like clouds and water,

3月やん。

少しだけ近況報告をば。 直腸の原発巣は、昨年の放射線治療が奏功してか肥大することなくほぼ現状維持。転移先の肺についてはかなり腫瘍の数も増え、大きなものが目立つように。総じて主治医いわく「クスリのブレーキがそれなりに効いているのでかなりゆっくりと進行中」とのこと。 抗がん剤にも耐性がついてきたのか、はたまた慣れて鈍くなったのか副作用はそれほどでもなく、肺の自覚症状も歩いたときに少し息苦しさを感じる程度。でも慢性的につづく直腸の痛みはかなり酷くなってきました。延命する限りこの激

お宝

宝は使ってこそ意義がある。 「持ち腐れ」という言葉があるくらいですからね。 みなさんにとっての「お宝」とは何ですか。 寶 takara : precious thing No.2,023 2019/11/21 – 326

まだまだ知らないことだらけ

がんと診断されたら

抗がん剤、XELOXの副作用

ぼくがいま注入している抗がん剤、XELOX(ゼロックス)の副作用について書いてみました。 末端の色素沈着としびれちょっと写真が暗いのでわかりづらいかもしれませんが、第1クールの投薬期間中に、指先の爪の周りや関節を中心に皮膚が茶色く変色しました。足の指先や足の裏についても同様に。これは女性にとってはつらい副作用かもしれないですね。 ボクの場合、もともと地黒なので変色についてはどうでもよかったんですが、指先と足の裏のしびれには辟易しました。特に点滴直後は冷たいものに敏感に反応

長い夏休み

来週こそは…

血液検査って

輸血が必要か否かを判断するために容器2本分採血をし、検査の結果、いざ輸血…となったら、また新たに容器6本分採血して検査。 血が足りないって言ってるのにね。 そしたら先ほど看護師さんが、「貧血が回復したか確認したいので、明日の朝イチで採血に行ってください」だって。 「昔はさ、血管に針を刺して血を抜いて血液検査してたらしいよ!」「マジ⁉︎」みたいな時代が早く来るといいなぁと切に願いつつ。 閑話休題。 血が足りてないぞということで、輸血のためしばし病院にカンヅメになっており