『全員死刑』を見て

予告
https://youtu.be/CvJs2neuOJ8

2017年公開 小林勇貴メジャー初監督作 R15+作品
主演、間宮祥太朗
出演、毎熊克哉、六平直政、入絵加奈子、清水葉月、鳥居みゆきetc..

こちら、園子温の『冷たい熱帯魚』のスタッフが作る小林勇貴監督のメジャー初作品で、間宮祥太朗24歳で初主演作品で実際に2004年に起きた「大牟田4人殺人事件」を題材とした鈴木智彦の『我が一家全員死刑』を原作。

ヤクザ一家の次男のタカノリが一家の借金苦から救う為に、近所の資産家を襲い財産を奪うという計画を兄、親から言われ実行する。
バイオレンス、薬、エロ、グロ、差別があり、人の滑稽さ、愚かさをベースに日活の映画エンターテインメントに持っていった、映画バカ達が作り上げた映画。

最近私の中でかなり熱い俳優、間宮祥太朗の主演作品という事で、Amazonのレンタルで見ました。2017年作品という事で、約5年前の作品。
見た感想第一に思ったのは間宮祥太朗、凄い俳優さんだし、タカノリを間宮くんを選んだ監督凄い。そして当時アイドルの様な綺麗な若手俳優のイメージが強かった間宮くんが良くやったし、間宮くんだからこのタカノリでこの映画になったのだと。

兎に角、タカノリという役は倫理観は崩壊していて、親や兄の為、彼女の為なら人を殺す事に躊躇いもない、優しいのにどうしようもない奴。
しかも無計画で雑。(でも実際に獄中手記での殺し方などは原作に忠実という話)
そして監督のインタビューでも言っていた変な訛りと田舎町。
この映画で見終わった後、つい言いたくなっちゃうのが、「ぶっ殺す」(ぶっさらす)。殺すことをさらすっていうんだけと、これは小林監督が作ったなまり?!小林語?と「首絞めるのなかなか死なないからしっかり殺しなよって兄ちゃん言ってたよ。」に対してのタカノリの「へ〜物知り博士ぢゃんねぇ」の返事。パトラの首絞めてる最中なのに、「ジュースとって」とか、「タバコちょー(頂戴)」とか、ちょいちょい、ぶっ飛んでて子供みたいなことを言う。そこが何か可愛らしいww
後、間宮祥太朗という役者は、ナンバMG5の時も見てて思ったけど、力を入れてる時の演技がまぁリアルで、マジで血管浮き出るわ、色白の顔は首まで真っ赤だわ目は見開いてるわ、リアルさを非常に感じさせる演技をされます。薬をキメた後も、アレ?!本当にキメちゃったかな?!って目をしてたしねw
映画の内容は本当にアホで胸糞悪くて最悪なんだけど、出演している俳優一人一人のキャラクターがあって、タカノリにおいては見た目ただのチンピラなんだけど可愛らしくも見えてくるから不思議というか、俳優の役の落とし込みが凄いなぁと。

途中映画の演出から監督は本当に深作欣二監督とか長谷川和彦監督、石井輝男監督や今では三池崇史監督とか白石和彌監督作品が好きな映画監督なんだなあという、昔の映画のオマージュがチョイチョイ見れて、俳優陣、製作陣のとにかく作ったるーーーー!!!!ってエネルギーをビシバシ感じるかなりハードロックな作品です。
決してお薦めするか?と聞かれたら、人によって、ハッキリと好き嫌い分かれる映画なので、お薦めはしませんが、私はこの荒削りだけどエネルギーを感じる映画がとても好きなので、間宮祥太朗ファンには見てほしいです。
私も5年前にこの作品を見ていたら、この5年間で彼の出演作品の見方が違っていたと思います。

以前のインタビューで、間宮祥太朗しかり、中村倫也しかり、出演作品は見た人にとって何らかの毒か薬かになったらいいなとおっしゃってましたが、まさに猛毒、激薬だなと。見てショックは大きいけど、心の中で衝撃を受けること間違いないし、私の中でも、間宮祥太朗、良い!!と決定づけられた作品です。
最後にエンドテロップで、黒バックに赤文字でデーン!!とあの書体で名前が出た時には、お家で思わず拍手しちゃいましたわww

よ!!!マミヤっ!!!ってwww

end.

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