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第37話:勝ち切る力

ニイハオ@上海

メンバー:ぞろ、おーだにー、ヒロシ、まっつん、ミスターK、ゴロー

令和元年は散々な結果で終わったため、今年は年初から気合を入れて臨んだ初戦で負け、2回目は今年初の勝利を収め、今月プラス発進できるかどうかに大きく関わる昨日の一戦。

悔やんでも悔やみきれん・・・

経営も含めて、長い事、営業に携わってきたが、本当に「最後」までわからない。経営的には、受注が出来て請求書を発行しても、実際に「入金」があるまでは安心できない。特に新規の顧客などはそうだ。

営業でもよくあるのが、担当者レベルなどでは口頭ベースではほぼ「受注」だと思われた案件が、まさかひっくり返されるなんて事もある。

だから、最後の最後まで気は抜けないのだ。

個人的には、カズ好きなのであまり思い出したくないが、「ドーハの悲劇」もまさにそうだった。

誰もが日本の勝利を確信していたのではないだろうか?

選手に油断などはなかったとは思うが、「勝ち切る!」までは本当に勝利の行方は分からないという事だ。

さて、話しを昨日の麻雀に戻そう。

大慌てでベットから起きた。時計を見ると「8時50分」だった。自宅から会場まではタクシーで30分程度、急いでシャワーを浴びて自宅を出た。

普段は、早寝早起きなので、めったに寝坊などしないのだが、前日に上海で仲良くしている友人達と恒例になっている「火鍋会」があり、思わず「痛飲」してしまったのだった。

この時点で、「戦う姿勢」が問われる。

激しい二日酔いとまではいかないものの、万全の体調ではないのは間違いなく、また一番大きいのは「心の動揺」だった。

いつもは、できるだけ気持ちを「安静」にできるかを戦う前に整えている。おおよそ戦い開始の3時間前には起きて、平日にはあまり出来ない「部屋の掃除」を念入りにやり、気持ちを「綺麗」にするようにしている。

そこから、ゆっくりと「半身浴」につかり、気持ちを落ち着かせ、会場に向かうのだが、昨日はそんな余裕はなくバタバタで会場に向かってしまった。

「嫌な予感」は的中した!

なんと第1局で、ヒロシがリーチ後、一発で「四暗刻」を和了するという波乱の幕開け!

ヒロシはそれほど、回数は多くはないが今までにも何回か打っているが、見た目のイケメン度合いと同様に、裏ドラなどが乗る確率が高く、昨日も役満を和了した後も、「一発ツモ」の連打だった。

始まったばかりの第1局で「役満」をあがられ、全員、意気消沈になるものの、なんとか食いついていった。

7半荘で3回トップを取り、役満の後遺症はなくむしろ、いつもより「調子がいい」と感じていた中で行われた第8半荘目に「事件」は起こった・・・

役満を和了したヒロシが夕方からお客さんとの約束があり帰らなければいけなくなり、東4局が終わった後に、とある事情によりこの日は参戦出来ない「ミスターK」が代打ちに入ったのだ。

この時点で、僕は4万点越えのトップで、大きなミスさえしなければ、ほぼほぼトップ間違いなしというような状況だった。

途中、ヒロシの代打ちで入ったミスターKが振り込み、持ち点が「ほぼ0点」となった。この時に、まさかあんな結末になるなんて想像出来なかった。

小さい手で和了したミスターKは、なんとか「飛び」を回避するぐらいの点数になった。この時点でも「4位」だった。

最後の親がミスターKだった。

そこからが「悪夢の始まり」だった。

元々ミスターKは、乗り出すと止まらなくなり、しかも「一発」でツモる事が多い。この日もそうだった。

僕も他のメンバーも決して、「油断」していたわけではなかったが、「決めきれなかった」のだ。

安い手で和了って終わりにしようとスピード重視で手を進めているのだが、それ以上に早く「リーチ」を掛けてくるミスターKの「勝負どこの強さ」に圧倒されつつあった。

今、振り返れば、この時点で勝負は決まっていたのだ。

最後にミスターKが親マンを和了し、最大4万点もの差があったのに、オーラスでなんとまくられてしまったのだ。

ここから、明らかに「流れ」が変わり、最後までリズムをつかめず一気に負け込んでしまった。

小さいな「勝ち」でもいいから、「勝ち切る」大切さを痛いほど身にしみた。

そこで「勝ち切る」ことが出来ないと、その後にもかなり大きな影響がでるということだ。

「勝ち切る力」を力をつけるにはどうすればいいのか?!

あまりにも悔しい一戦だった。






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