サクラテラス

昨年、自分にぴったりの京都の宿をようやく見つけた。
あまりにも気に入って、今年は既に3回も利用している。

九条駅の最寄り出入口からホテル玄関の扉まで20歩くらい。
京都駅からも歩いて10分くらいの位置にある。
それがサクラテラス。

閑散期のラストミニッツ価格が1泊4千円ちょっと。
これで朝食ビュッフェもつくのだから驚きだ。

しかも、その朝食が、見た目も味も非常に良いのだ。
パンの種類が豊富、フレンチトーストも最低2種はある。
スムージーも3種。生野菜も見た目が美しい。
朝食は洋食にとどまらず、和食もある。
和食もなかなか無視できず、美味しいと来ている。
ご飯粒が美味しく、ご飯のお供が充実、おばんざいもある。
こちらのホテルの朝食をいただくと、よそのホテルの朝食は食べられなくなってしまうほどである。
そして、つい、満腹になるまで食べてしまうので、その日の昼食は食べられない。

コーヒーも3種(マンダリン、コロンビア、モカ)あり、いずれも機械が豆から挽いて入れてくれる。なんならセルフで豆を手で挽くこともできるようになっている。
紅茶・フレーバーティーもおしゃれなティーバッグが数種用意されている。
他に、カフェインありの水出し茶、カフェインなしのブルーベリーカシス茶もある。夕方以降、カフェインありの飲み物を飲むと眠れなくなってしまう私にとって、このカフェインなし飲み物はありがたい限りである。
さらに、これら飲み物は、朝10時から夜11時(たしか)まで、いつでも飲めるようになっている。

驚きはさらに続く。
ウェルカムドリンクとして、夜6時過ぎには、アルコールが1ドリンク振る舞われる。これも数種から選択可能だ。ひとり旅で連泊する身には、なかなかの楽しみとなる。

加えて、洗濯機・乾燥機が無料で使用できる。なんと洗剤まで無料で用意してくれている。
連泊でどうしても洗濯が必要な場合、部屋で手洗いせずに済むのは非常に助かる。

最後に挙げるのは、大浴場の存在である。
1日の締めくくりに、あったかい湯に浸かれるのは、ありがたい限りである。女性のほうはわからないが、男性浴場には簡単なサウナもある。
この浴場、朝もあけてくれるので、朝風呂も入れて、そのあと少し休んでから、あの朝食をたらふく食べるという幸福な時を迎えることができる。

最後と言っておきながら、まだ書くべきことがあった。
中2階の存在である。
階段でしか行けず、飲食物も持ち込み禁止のコンパクトなエリアは、読書スペースとなっている。
棚にあるセレクトされた本は、京都およびデザイン系の書籍が多く、それらをゆったりとしたソファー(書見台もある)で読んでいると、非日常的な時空へといざなわれる。
これなら、雨の日に外出せずに、1日ホテルで過ごすという贅沢もできる。

ぜひおすすめしたいホテルである。

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