《茶色のラダガスト》統率者デッキへの招待状
やぁ、緑単統率者界で最も人気な(大嘘)ラダガストデッキの組み方についてガイドするよ。最初に謝るがファンの人ごめんね。
Q.なんだ急に、ファンなのか?
A.指輪物語のファンということもあり,ジャンプスタートを用いる紙のイベントに参加した。ラダガストデッキで気持ちよく勝ち越し,動きも面白かったので統率者デッキを組みたくなったんだ。
Q.結局、ラダガストって誰?
A.指輪物語に出てくる魔法使いの一人で,サルマンやガンダルフといった有名どころの同僚といえば通りがいいだろう。
このお話において魔法使いは人間が修行してなるものではなく,中つ国の秩序を保つために行動する半神的存在。なんと!カードもそれを反映して『アバター』となっている。ウィザーズ!わかってるじゃないか。いい意味でオタクの巣窟かよ?(そうだよ)
漫画封神演義の仙人や,異世界転生系で主役に随伴する女神様みたいな感じだろう。力を無秩序に使えるわけではないんだ。
ラダガスト本人の性格は『純朴ないい人』であろう。森の動物が弱った際には慈愛をもって手当をしたり異変の調査を行う。魔法でビシビシ戦うタイプではないのかもしれない。ところで本記事において『慈愛』は超重要なので覚えておいてほしい。
興味があったらこれを見てくれ。このサイトを見つけたことにより俺の通勤時間は快適なものとなった。
統率者デッキとしてのスペック
一般的な緑統率者と思っていただいて構わない。クリーチャーに関連する能力であるため,言ってしまえば並べてビヒモスで勝つデッキ。レベルで言えば5-6になることが多いだろう。なお理論上1キルがある。
カード分析
能力を分解すると以下の通りになるだろう。
タイミング:生物を出した時
条件①:その生物のマナコスト分だけデッキの上から捲り
条件②:場にいる生物のクリーチャータイプと被らない生物を
リワード:手札に加える。
タイミング:生物を出した時
すなわち唱えなくてもよいということ。各種踏み倒しや《出産の殻》のようなサーチ系でも問題なく反応するし,頑強との相性もいい。
条件①:その生物のマナコスト分だけデッキの上から捲り
マナコストを自力軽減できるクリーチャーは安く場に出てたくさん捲れるようになり相性がいい。軽減関係の言葉でデータベースを検索するのがラダガストオタクの日課である。
条件②:場にいる生物のクリーチャータイプと被らない生物を
本統率者の最も重要な制限である。たくさんの動物に好かれるラダガストをイメージした能力で、盤面はいろんな生物がいる豊かな森となる。
人間,ゴーレム,飛行機械、マイア『そうそうわかる~』
そして,なるべくクリーチャータイプが被らないようにデッキを組むことがラダガストデッキの醍醐味である。つまりマイナー厨ということ。
…しかし、クリーチャータイプを確実に増やさない方法がある(後述)
リワード:手札に加える。
手札に入った生物が場にでると再び能力が誘発する。能力が連鎖して展開しても手札が減らずに打点が増えることがラダガストの強みである。
クリーチャータイプを増やさない方法
それは,生物を◯亡させて退場させることである。場に生物がいなければクリーチャータイプは増えず、被らない。つまり,ラダガストにとっては死んだクリーチャーだけがよいクリーチャーである!!
場に出たときの誘発(祝福)だけ抽出して実験台を墓地に送りアドを得るその姿は、さながら憧れが止められない某漫画のボ卿である。おやおや。
様々な生物に慈愛をもって接するイメージの能力をmtg流に解釈すると途端にサイコパス化する。これはまさに悲劇である。まあ実際は盤面の打点とバランスを取りながらサクってくれ。
デッキ構築の指針の建て方
さて、mtgにおけるラダガストがマイナー厨のボ卿であることを踏まえて、デッキ構築の解像度を上げていこう。(ファンの人ごめんなさい)
しかし,漠然といろいろなクリーチャータイプを入れればいいんだな~と考えるとデッキの方針が見えず思ったよりサーチが活かせない。役割に応じて最優度を決めて採用し,統率者の沼にラストダイブしよう。
優先順位は勝ち手段>>マナクリ>>中堅である。
緑単は勝ち手段(ビヒモス類)が限られるためラダガストで確実に引き込みたいことから被りが許容できない。優先されるべきであろう。んなぁ。
マナクリは後述の理由により度し難いが、独自路線で割り切るしかない。
中堅は勝ち手段とマナクリと被らないように採用する。誰にも迷惑かけずにつつましく生きろそす。
最優先カテゴリ:勝ち手段
レベル5-6とはいえ、120点殴るのは至難の業である。どこかのタイミングで盤面で見える以上の打点を叩き出し勝ち切ることができなければ、場の厄介なアーティファクトなどを破壊してくれるだけの純朴ないい人で終わってしまう。半神である。許されない。
特に州民を滅ぼすものはオリカである。現出で場のクリーチャータイプを減らしながらマナコストの多いクリーチャーが出せてデカい!ビヒモスほどの打点は出ないが非常にドヤ顔ができるので採用をおすすめしたい。
落葉の道三はすべてのプレイヤーが自分のターンでしか呪文を唱えられないようにするカード。自分のターンで気持ちよくビヒモスパンチするために重要であることから勝ち手段として数えさせてほしい。
その他コンボがあるが後述する。非生物系となるからだ。
独自路線カテゴリ:マナクリ
最大勢力 エルフ
読者はマナクリと聞いてまずこいつを思いうかべるのではないだろうか?
そう,あなたは正しい。ぶっちゃけマナクリ界ではエルフの性能が頭一つ抜けており一定数の採用は避けられない。
どのみちマナクリを出してもラダガストの能力で捲れるのは上から1-2枚でありアドは取りにくい。ここはむしろ,場にいるマナクリはマイナータイプとエルフで固めてしまいハズレを増やさない方針が妥当である。
エルフの副業 ドルイド
殆どのエルフは副業でドルイドも持っているため,ドルイドのクリーチャータイプを単独で持っている生物も避けたほうが良いだろう。思ったよりハズレになってしまう。
マイナーなマナクリ
上記を踏まえ勝ち手段(ファイレクシアン,ビースト,豚,人間)とエルフ(エルフ,ドルイド)に該当しないマイナーマナクリは以下の通り。好きなものを採用してくれ。
イクサランでカエルちゃんも増えたしこのあたりは日々更新しよう。
他に迷惑をかけないようにするカテゴリ:中堅
ファイレクシアン,ビースト,豚,人間,エルフ,ドルイドをできるだけ避けて採用する。よほど強ければもちろん被っても採用していいだろう。
汎用
先ほども説明した通り『死んだ生物だけがいい生物である』そのため,能力に関連して自主的に墓地に送られるクリーチャーはアドにつながりやすい。
おすすめカード
アドが取れるとはいえラダガストの能力では盤面の強化につながらない。他のクリーチャーを唱える+場に出す度の能力を活用して盤面を強化しよう。
また,手札に貯めた生物を踏み倒すのも有効。以下のようなカードは通常,『ここまでマナ伸びたらもう手札ねーよ!!!!』と言われがちだが,ラダガストの場合は普通に手札がある。
オタクカード
これらはそこそこ高いマナコストをゆるい条件で踏み倒すことができるので,《衝動》付の生物だと思ってくれ。特に絡み根のゴーレムは俺しか知らないんじゃないか?自慢させてくれ。
ただ,それぞれ重要カードとクリーチャータイプが被る。WotCめ,しっかりラダガスト対策にゲーム調整しやがって・・・!(被害妄想)
力の化身は多人数戦なら条件を満たして踏み倒しやすいかもしれない。ただし,アバターなのでラダガストがいる限り手札には入らないので注意!
その他の相性のよいカード
ファイレクシアン,ビースト,豚,人間,エルフ,ドルイド,さらに上記のおすすめ枠を採用するなら類人猿,エレメンタル,恐竜はできるだけ避けるとよい。
なんでもいいのでこのサイトを参考にして探してくれ。クリーチャー除去は格闘持ちの生物とポルクラノスが良かろう。
コンボ
それでは、理論上1キルの話をしようか。
食物連鎖コンボ
超有名コンボだが,厄介な災い魔を食物連鎖でマナに変換し追放領域から唱えることを繰り返すと生物用限定の無限マナが発生する。
ここにラダガストが立っていると,永遠の災い魔が場に出るたびに能力が誘発しデッキを何周かすることですべての生物を手札に集めることができる。
周りにいる余計な生物もすべて食物連鎖の餌にしてしまえばハズレはなくなるし,ラダガストの誘発にスタックしてラダガストと災い魔を追放すれば,ウィザード,アバター,エルドラージ,ホラーも手札に追加できる。
あとはデッキのすべての生物の力を使って勝とう。空気が冷え冷えにならないようにサクっと勝つ方法も以下に説明する。
勝ち手段:バリスタ
バリスタ。
勝ち手段:うろつく祖先コンボ
うろつく王座で祖先の像の誘発を倍にすることで,祖先の像+ほかの何かのプレイと回収を繰り返して勝つ。土地をバキバキに割るか,ライフを得つつ前述の雲打ちで勝とう。
うろつく王座も祖先の像もラダガストの能力とシナジーするので自然にデッキに入るのがポイント。どや顔オタクポイントが高い。
理論上の1キル
食物連鎖,森,魔力の墓所,スカイシュラウドの切断獣,永遠の災い魔が揃えばMEの勝ちじゃないか!!HAHAHA!!
まあ,実質手札要求値はエグゾディアだがマナクリが絡めば2-4キルは可能性がある。
1.森,魔力の墓所で食物連鎖を出す。
2.スカイシュラウドの切断獣を出して食物連鎖で餌に。
3.永遠の災い魔で無限マナ。
4.ラダガストを出してデッキの生物すべてを手札に。
実は食物連鎖だけでほぼ勝てる
食物連鎖、ラダガストが場にいる状態で手札に十分な生物がいる場合、実はチェインコンボ風に勝ててしまう。
『生物プレイ➡︎ラダガスト能力で生物を手札に追加➡︎プレイした生物を食物連鎖の餌に』を繰り返すとそのうち永遠の災い魔にたどり着くからだ。
チェインコンボ中はラダガストの能力を邪魔しないように他の全てを生贄に、出した生物もラダガスト能力スタックで生贄にしよう。
実際は。
食物連鎖のサーチ手段がほぼないため出来たら狙う程度ではある。まじめにビヒモスで殴り勝とう。
楽しいテクニック
サーチ(物理)
でかつよな生物を集めて殴るのも十分楽しいが,時には食物連鎖したくなる日もあるだろう。そういう時はサーチ(物理)で手札に加える。
サーチカードとは,マナとカードを消費して特定のカードを手札に引き込むカードである。(mtg記事によくみられる字数稼ぎのための定義の再確認)
ラダガストデッキにおける食物連鎖コンボのサーチカードはこれらだ。
『ドローじゃないですかwwww』と思ったあなた,それは正しい。ただしラダガストデッキでは特定のカードが手札に入る可能性が高いかを判定することができる。そう,ラダガストの能力によってである。
能力で手札に加えなかったカードはデッキの下に送る。したがって,食物連鎖をまだゲーム中で見ていない場合には,ボトムの見たことあるカードよりは上にあるということになる。
このデッキが捲る回数は多く下20-30枚を知っていることはザラなので,盤面+手札の30枚程度のカードを除くと,残りは40枚程度となる。これくらいだったら引きに行ってもいいかな?という判断は十分にできるのだ。
つまり,マナとカードを消費し特定のカードを手に入れる=サーチ(物理)である。え?ランダム性が高い?んならお前は明日からギャンブルと直観使うなよ?
まあ上記は半分ネタだが,デッキ内の重要カードがデッキのどの辺にあるかの情報は結構役立つので,1-2枚は覚えておくとよいだろう。
ポン出し道三
簡単な小技である。落葉の道三が着地すればほぼ対戦相手の妨害を受けずにすごいパワーで殴るか食物連鎖で勝つことができる。
しかしながら,明らかに不穏なカードなのでまずカウンターされるし生きてターンが一巡することはない。道三が死ぬかゲームが終わるためである。
しかし,召喚の調べや生網明神,ガルタの能力で出す場合には出すまで道三が出ることはわからないし,出た時点で一切のインスタント除去ができなくなるので理不尽を押し付けることができる。
まとめ
一般的な緑単統率者の中でも中堅どころであろう。食物連鎖のサーチができるようになると爆発する可能性はあるが,指輪物語ファンで緑単のデッキが組みたい人は検討してみてくれ。
新弾のたびにマロ―がクリーチャータイプのヒントを出してくれるが,ラダガストのオタクになるとその項目を上から下までねっとり読むようになる。
イクサランはあかんわ。恐竜しかおらん。でもカエルちゃんとガルタくれてありがと❤
おしり
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