備忘録
彼と巡り逢っていなかったらわたし、どうなっていたんだろう。
地に足着いていない、子供のままのわたし。
学生に出戻りして、将来も見えてないどうしようも無いわたし。
まだ何者にもなれてないわたし。
それなのに愛してくれている彼。
君なら大丈夫だと言ってくれる彼。
彼が居なかったら、今のわたしがどうなってたのかなんて、恐ろしくて想像もつかない。
我慢しなきゃ。
今努力しなきゃ、「こうはなりたくない」
そんな像になってしまう。逃げてはだめだ。
わたしの前髪をそっと掻き分けて耳にかけてくれる彼が大好きだ。
彼が居るからわたしは生きられている。
はやく彼と一緒になりたい。
自立してない女はダメだ。というけれど
依存してはダメなのだろうか。彼が居るからなんとか頑張れる、生きがい、と思うのは、やっぱり危険なのだろうか。
わたしだってそうなりたいけれど、彼とずっと、何も考えずこうしていたい。
子どものまま、裾を引っ張って何もしたくない。
両手を広げると決まって彼は抱き寄せてくれる。
逞しく鍛えられた身体と大きくて広い腕に包まれているときだけ安心する。
ただ彼の胸の中でうとうとと、微睡みの中に沈んでいきたい。
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