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新劇場版の時間軸がまったくわからない人向けー【ループしてるの???】ーシン・エヴァンゲリオン劇場版 解説

ここからは激しく【ネタバレ】ありますので、ネタバレOKの方のみスクロールしてください。

本記事は【新劇場版】の複雑な時間軸が分かっていない人に向けた解説記事です。
この記事でわかること

●結局、旧作(テレビ版やAir/まごころを君に)は新劇場版の過去になりますか?
●黒いリリスは何ですか?
●ループ?やり直し?パラレルワールド?


結構、論理だてて考えないと「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は時間軸がわからないと思うので、しっかりとまとめてお伝えしたい。

1・エヴァンゲリオン劇場版は「円環」の話

「破」の頃から本来は最後に出て来る「渚カヲル」が何度も出てきて、しかも「また、君は3番目とは」とか「今度こそ、君を幸せにしてみせるよ」とか何度も物語を繰り返してそうな発言が多々見受けられた。

下の写真の空いた棺と閉じた棺の境目で1人の渚カヲルが出て来る描写から「やり直す度、棺の中の渚カヲルが出てきてはやり直しているのは?」と、世間で言われていたが、その通りだったわけだ。

渚カヲルは、うまくいかないとこの棺の中から新しい渚カヲルとして生まれ、永遠に同じ物語を繰り返していたのだ。

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2・カヲルの円環の仕組み「旧作は含まれますか?」

今回の新劇場版の基本設定は「生命の実の生物は円環の世界を生きる」だ。
これは「シン・」の中でサラっと話されるだけなのでなかなか理解できない。
これについては以下の記事で細かく説明している。

簡単に言うと
①この世界の生き物は(A)神が「生命の実」を与えた生物と、(B)神が「知恵の実」を与えた生物の2種類に分かれる
②「生命の実」の生き物は絶滅すると時間を円環するので、永遠に生きていらえれる。
③「知恵の実」の生命の運命は、「いずれ絶滅する」「生命の実を滅ぼし、自分が生命の実を得る」の2種類しかない。

こういった法則で作られている世界である。
渚カヲルがループしていたのは、新劇場版の世界がこの法則に則られているからだ。

これを踏まえてループ世界を見るとこうなっている。

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テレビ版はこの法則の適用外であるため、別の世界であり、「円環」には含まれていない。

生命の実の生命体は再び円環して過去に戻る時、記憶を持ちこせるという特性を持っていると思われる。
「また、3番目とは」と言う風に一度体験しているような発言が多いのは、そのためであると思われる。

なお、記憶があるだけで全く同じ時点に戻るのか、ある程度「ブレ」があるのかは判断が付かないが、「また、3番目」である世界もあればそうでない世界も体験していたと考えると、「ブレ」がありそうだと思うが、これは推測の域を出ない。

最終的には、碇ゲンドウが第13号機を「神=法則の元」へとシン化させてアディショナルインパクトを行うが、この「神」は「すべてのエヴァを消す」というシンジの「ガイウスの槍のインパクト」で倒される。

結果、「エヴァ」「生命の実」「知恵の実」を同時に失うので、「円環の運命」から逃れるというのがストーリーとなっている。


3・旧作タイトルや旧劇場版のアスカとかは何?

ゴルゴダオブジェクトは「虚構」と「現実」が等しく存在する空間だ。
この空間では、この世界(新劇場版)にとって虚構である旧劇場版の世界も等しく存在することになる。

そして、超ご都合設定だが、ゴルゴダオブジェクトには「エヴァイマジナリー」という存在がいる。これは「エヴァという概念」だと思ってほしい。

これは、我々の世界で置き換えると、ゴルゴダオブジェクトに到達すれば、現実とアニメ・ドラマが全て等しく「現実」になる世界と想像してもらえればわかりやすいだろう。
そして、エヴァイマジナリーは例えば、「野球のバット」に置き換えると、現実世界にある野球選手が使うバットや、野球漫画で主人公が使っているバットなどあらゆる「バット」という概念を統合する力をもっている。と置き換えれば、わかりやすいだろう。

そして、ここでエヴァイマジナリーで「アディショナルインパクト」を行うことで全ての「エヴァ世界」を対象に、補完計画を発動するのである。
つまり全ての「エヴァ」でつながった世界が統合されるのである。

前述の時間軸に付け加えると以下の通り。
ゴルゴダオブジェクトに於いては全ての「エヴァ」でつながった世界が1つになるので、ここではすべてが統合されている。

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よって、新劇場版の世界と旧作の世界は関係ない世界であったが、ゴルゴダオブジェクト到達後は全て統合されていると理解すればわかりやすいだろう。


4・時間軸を解説しよう

基本的に「円環」とか難しいことは考えないで良い。

■ここは作中で描かれていないところで、10%ぐらい妄想がはいるが、90%くらいは根拠があるつもりだ。

<超超むかし>

太古に、「神」という存在がどこかで凄い文明を発達させる。
彼らは「宇宙」から「マイナス宇宙」を通る航行技術を持ち、世界を都合よく書き換える「ゴルゴダオブジェクト」を作る。
また、アダムスという存在を作る。(※アダムスは何かは諸説あり)

<超むかし>

神は南極に「地獄の門」というゲートを作る。ここは条件を満たすと、「地球」と「マイナス宇宙」を行き来できる。

神は地球に生命体をたくさん作る。
その中で一部には<生命の実>を、残りには<知恵の実>を与える。

<生命の実>を食べた生物は複雑な思考を失い、ただただ、<知恵の>を持った生物を支配するという「神の運命」という法則を与えられる。
また、<生命の実>の生命体が全て滅ぶと、<生命の実>の生命体死ぬ前に時間を遡るのいう特殊能力が与えられている。
※このルールについては、以下の記事を参考に。


<むかし>
生命の実の生命体<使徒>が出現する。

「知恵の実」の生命体ゼーレが高度な文明を得るが、衰退する。
一部のゼーレが永遠に生きる機械の体を得る。
サルであった人類に文明を与える。

人間は地球を支配する。

■ここまでは描かれていないし、正確性はわからない。
ただ概ねこういったことがあったと
理解して読み進めると理解しやすいだろう■

<比較的最近>
・南極に「地獄の門」を発見
・葛城博士が人類補完計画を提唱

<セカンドインパクト>
・地獄の門とマイナス宇宙が繋がる
・4本の槍と4体の光の巨人が出現
・南極の氷が融解、地軸が変わり日本は常夏に、水位上昇し、海は赤くなる
 海の生物は死滅し、戦争が起きる。

■渚カヲルが無数の円環を経験する

・碇ユイがエヴァンゲリオン初号機にダイレクトエントリーし、消失。
・第3使徒を捕獲

<ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序>
・碇シンジが初号機に出て初陣、第4使徒を撃破。
・その後、第5、6使徒を撃破

<ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破>
・真希波マリが第3使徒を撃破 ※正確な時系列不明
・式波アスカ来日
 第7、8使徒撃破
・碇ゲンドウがネブカドネザルの鍵を入手。
・真希波マリが日本に密入国。シンジと接触
・エヴァ3号機が来日。初軌道実験で第9使徒に浸食される。
 ダミープラグを起動した初号機が撃破し、第9使徒を食す。
・式波アスカは第9使徒と融合。
・第10使徒襲来。2号機大破、第10使徒と零号機と融合。
 初号機覚醒し、ニアサードインパクトが始まる。
 初号機と第10使徒融合。疑似シン化する。

・渚カヲルがエヴァmark6とカシウスの槍で初号機を貫く

<破~Qの間>
・反ネルフ組織ヴィレ設立
・ヴィレがネルフからAAAヴンダーを強奪
・Mark.6がサードインパクト開始。
 大地の浄化後、インフィニティ生成中に停止。

・リリスの結界により、セントラルドグマが封鎖
・ゼーレが沈黙し始める 
・初号機が宇宙に打ち上げられる。

<ヱヴァンゲリヲン新劇場版・Q>
・ヴィレ、碇シンジと初号機を奪還
・AAAヴンダーに主機が実装される
・エヴァMark.9により、碇シンジ強奪
・碇シンジと渚カヲルが接触
・エヴァ第13号機完成
・エヴァ第13号機がセントラルドグマへ降下
 フォースインパクト開始
・渚カヲルが死亡、碇シンジが第13号機から排出されフォースインパクト停止

<シン・エヴァンゲリオン劇場版>
・パリにて、ヴィレが物資補給作戦中にネルフと交戦。
 パリのアンチLシステムを起動し、作戦成功
・碇シンジ、式波アスカ、アヤナミレイ(仮称)が第3村に着く
・アヤナミレイ(仮称)が調整不良により死亡
・碇シンジ、式波アスカがヴィレと合流
・ネルフ本部、黒き月が南極に到着
・ヴィレが南極の第13号機停止作戦(ヤマト作戦)開始
・AAAヴンダーとNGH(黒いヴンダー)2隻と交戦
・2号機と8号機がエヴァmark7の集合体と交戦し、戦線突破
・式波アスカが第9使徒化するも、第13号機にコアを抜き取られる
・エヴァmark.9がヴンダーのコントロールを奪取
・アナザーインパクト開始
 黒き月は槍になり、インフィニティを大量に生成
・第13号機、初号機、ゲンドウと2本の槍は地獄の門の先のマイナス宇宙へ
・碇シンジと8号機がマイナス宇宙に。碇シンジが初号機を奪還。
・ゴルゴダオブジェクト内でエヴァイマジナリーが登場。アディショナルインパクトが発動
・レイのような姿をしたエヴァイマジナリーが地獄の門より現れる。
・ヴィレがヴィレの槍を生成。
・エヴァイマジナリーの内部でヴィレの槍を用いたインパクトが発動

運命に打ち勝ち、全てのエヴァが消えてハッピーエンド


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