はっぴーばーすでーとぅーみー

誕生日なので六角精児をちょうど六等分して、二切れを冷蔵庫、もう二切れを郵便ポスト、最後の二切れを隣人の口元に押し込めた。
ゲームクラッシャーは本日も雄叫びを上げてゴミ漁り。
狂い踊る母親は、子どもの友達を渾名で呼ぶ。
摂取したらハッピーになるもの。
やらなければならないこととしてのし掛かるそれは、性自認。
脳髄に響くintact poemからの筆跡鑑定。
成績は出来損ないのB！
未来ミナイ子ちゃんの一大決心。
「そうだ、がん保険に入ろう！」
トマト缶に入った鈍色の宝石と、溶けて錆の味がするスプーン。
賞味期限後も続くトマト人生を輪切りにすればバインミーに早変わり。
何も進まなくて永遠に一服しているオトコ。
「何をちんたら走っとんじゃい」
不貞腐れるな、愚直なまでのエンターテイナーよ。
体内から出た瞬間、嘘くさいものになる言葉を操り盛大に祝う本日。
「はっぴーばーすでーとぅー……」