ピザを食べなくてよかった

THE SECOND。
何ともジジくささ満点の大会であった。
THE W🦋が年々いい大会になっているのに反比例し、THE SECONDは今後尻すぼみになっていく予感さえした。
第一回大会はとても満足した記憶なのだが。
ベテランの悪い癖といえば、余白・余白・余白だらけの、実の小ささ、本題のなさである。画の持たなさである。誘い笑いである。おもんないおっさんは罪深き生き物である。

足りないものといえば、「年齢」としか答えようがない。
ななまがりの面白さ。ななまがり、なぜ、落ちた、あれであれで、なぜ。
ちなみに今回の出場者に関して、ハンジロウ以外は知り尽くしている。ハンジロウもどこかで見た気がする。ザ・パンチは知っているようで知らない(昔の漫才映像を見たら思い出した!)。他は知り尽くしている。
まだM1臭のするななまがりと金属は落ちた。
ジジくささが足りなくて落ちた。
6分を完璧に1秒の無駄なくみちみちにネタをやり切り落ちた。
金属の2本目のネタは本当にすきだ。
トランペットダーツとか初期の雰囲気に近いネタで、完璧だった。そしてやはり、ネタパターンの多さを感じた。だのに。

もう出なくていい気さえする。本人らの勝手だが。やはりM1がお似合いだったのだ。
さらばや天竺鼠が賞レース出場を辞めるのを見てきて、世の中は何もわかっちゃいねえと嘆いた日を思い出した。昨年のサルゴリラと令和ロマン優勝は飛び跳ねたしモグライダーが売れたことも、たまに世の中はわかってくれるけど、基本的にあまり、本当におもしろいものは何だか影を潜めている。あと一歩のところで旗があがらなくてムカつく。

とはいえ、ガクテンソクが優勝する予想ではあったので(出場者が決まった際)、それまでの過程は予想に反したが最終的には合致した。ガクテンソクは一本目の国分寺がいちばん面白かった。
いや、タモンズとか見れたのは嬉しいんだけどももちろん。

改めて、テンダラーのマイケル仕込みの身体の使い方には感服である。ザ・パンチのネタはテンダラー風味とマシンガンズ風味がありながら、テンダラーの身体のキレとマシンガンズの熱気がないのである。決勝の時、皆が笑う中異空間に飛ばされたような女の人の顔が映った。私は彼女にひどく共感した。

おもんないのが逆におもろいんか、それが裏笑いか、番組途中にトロフィー?を掲げて回る謎の尺稼ぎパフォーマンスも大会の質を下げていた。
コメントを求められると分かりながら観覧に申し込む猛者たちと私は、感性が違うのかもしれない。

大風邪を引きピザを入手しそびれて見始めた今大会だったが、かえってよかったのかもしれない。実にピザが不似合いな大会だったのである。
ヤングが出てきたり、モンスターエンジンが優勝したりする大会になれば、私はまた希望を持つだろう。何とも勝手な話だ。

世の中なんて幻だ!その幻影に踊らされてる身にもなれってんだ!フン!

OKAMOTO'Sのあの曲でさ、登場する金属をさ、結局やっぱ欲してるよね。

みんな懐かしさに笑ったんだ。


ハマショーの『MONEY』がすきです。