タロウ

早稲田大学文学部を卒業後、都内某所で公立中学校の国語科教員になる。現場で日々教育観のす…

タロウ

早稲田大学文学部を卒業後、都内某所で公立中学校の国語科教員になる。現場で日々教育観のすれ違いや生産性のない仕事と格闘しつつ、教育の可能性を探っている。自分が目指したい教育が何なのかはまだよく分からない。理想的な働き方だけは肥大化していく毎日である。ゲームと読書が趣味。

最近の記事

自由律俳句その1

ハンカチばかりふえてゆく季節 春雨薄桃を散らし うつむきても花見 忘れじの疵 鈍くいたむ なぜかここ数日尾崎放哉の名をどこかで聞く機会が偶然に重なり、「そういえば自由律俳句って面白いよなあ」と思ったので突発的に書いてみました。 その1と銘打っていますが、続くかどうかはわかりません。 感想などいただけるとうれしいです。

    • 備忘録・授業メモ

      【詩・俳句の授業で】 事前宿題に。自分の過去の言い間違いを親に聞いてくる →子供の言い間違いは既存の言葉選びの枠から外れていることがほとんどだから 認識から外れている言葉の結集が詩や俳句、短歌 制約 認識が固定化される中で、抗って別の言葉で捉えようとする営み→創作 =詩の面白さ、味わい深さ 名作を読む、その観点 →その言い方(つまり認識からの外れ方)するんだ〜!という感動を探す。

      • 文房具店カキモリ

        今日、蔵前にあるカキモリという文房具店に行った。 以前にも訪れたことがあったお店だが、相変わらず心躍る文房具が所狭しと並んでいた。 私は文房具に惹かれる。特段、手書きするのが習慣なわけではないが、どちらかといえば好きな方ではある。 手紙を書くことは昔から好きだった。敬老の日に祖父母に手紙を書いたらひどく喜ばれたことが懐かしい。だから、今日もお店でレターセットを見ると誰に書く用もないのだが、揃えておきたい気持ちが湧いてしまった。(結局買わなかったけど) ところで、今日は掘り出

        • 引き出し屋と進路指導

          引き出し屋のニュース 先日、朝日新聞デジタルの記事で「”引き出し屋”に無理やり連れ出され、更生施設に入れられた女性が訴訟を起こした」というニュースを読んだ。 引き出し屋とは、いわゆる「引きこもり」状態の人のところに訪れ、説得あるいは力ずくでその人を外に連れ出し、引きこもりから復帰するための更生プログラムを受けさせる事業者のことらしい。(そういった自立支援をする団体のうち特に悪質な部類の事業者だけを指すことが多い) その訴訟を起こした女性のケースでは、引き出し屋への依頼は女性

        自由律俳句その1

          職員室では仕事ができない!

          はじめに 2022年2月現在、第六波は依然として続いている。今回は公立中学校がそんな中でどのような混乱の中にあるのかを書いてみようと思う。あまりにもカオスな状況なので書ききれる自信はないのだが、かいつまんで「今もっとも苦しいこと」を書けたらよいことにしよう。 僕は今中学3年生の担任をしている。つまり、進路指導の学年である。進路指導とは言わずもがな、生徒たちの進学や就職に関して腐心することである。高校受験は生徒たちの今後の人生を左右する大きなイベントだ。当然生徒も、その保護者

          職員室では仕事ができない!

          副校長がウソつき人間だった話。

          学校には管理職(校長と副校長)がいる。 知らない人はいないと思うが、学校にも一応管理職と呼ばれる立場の人はいる。校長と副校長がそれにあたる存在である。 彼らは一度は子どもたちの前で教壇に立ち授業をし、担任をしていたこともあった。 その後どういうわけだか偉くなって、(あるいは偉くなりたいと思って)管理職選考なるものを受けて管理職になった。どういうつもりで学校なんかの管理職をやっているのか、教員3年目の僕にはよく分からないが、とにかくそういうことらしい。 公立中学校における校

          副校長がウソつき人間だった話。