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40半ば独り また出発。

住み慣れたこの関西の地を離れて私はまた新しいところへと旅立つ。

40半ば。独り。人生の折り返し地点にいる。

とても繊細で誠実な人間だった。

いつも熱い気持ちを持っていろんなことに取り組み、いつも人を思いやった。

けれども肉体と精神は空回り。正直言ってしんどい20代だった。

眠れない毎日がずっと続いた。いつも悲しかった。

そして焦っていた。自分の人生はこれでいいのかって。

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眠れなくなるまで頑張ってその時初めて気がついた。

命のために休まないといけない。

休んでも休んでもなかなか良くならなかったけど光はさしていた。

そして30半ば私は外国に行った。しかも発展途上国へ。

無駄に見えること。整っていないこと。変なこと。それが溢れていた。

だけどそこには一緒に過ごす何気ない時間がいっぱいあった。

そして厳しい現実がいっぱいあった。貧困。病気。浮気。けんか。カースト。

優しいだけでは自立の助けにならなかった。

どんなに弱く見える人も、その人は自分で立つ力を持っている。

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帰ってきた私は少しずつ変わっていった。

こんな人生を進んだ自分を好きになった。

美しさ。頭の良さ。才能。いろんなもので人は誰かを魅了する。

自分の良さは、まあまあそこそこ。それが人をほっとさせる。

人に優しくするけれど、隅々まで優しくしない。放っておく余白を持つ。

失敗したり、詰めが甘い自分が好き。計画通りいかない自分が好き。

そして自分はまだまだ学ぶことがあるし、そして誰かを支えることができる。

だから新しいところへ行く。今度は北海道に行く。

40代、50代でしかできないことがきっとある。

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